Karate.Vagabond
プロレスラー「Rさん」初めて本人を生で観たのは、34年前、群馬の試合会場だった。 当時、まだ大学生だった筆者はリング下から、立ち見で試合を観させてもらった。空手部主将をしており、それなりの嗜みはあったものの、プロの試合と言う物を生で観たのはこれが3回目くらいだったと思う。 リング上でライトを浴び、決めポーズを取る、2つ年上のプロ選手。輝いて見えた。すでに団体内で中堅と言う位置付けだった。片やたった2才違いたが、アルバイトの年収はわずか数十万円の苦学生。自分がいかほどの物かもわ
アニメなんかで、ナイフで襲ってくる悪党を、主人公が素手でカッコよく撃退します。かく言う筆者もそれに憧れて、稽古を積みましたが、やればやるほど見えてきました。あんなの完全にペガサスファンタジー。 合気道にも短刀捕りと言う技法があります。筆者(合気道二段)も十年以上、稽古してきましたが、あれは、戦国時代に、鎧武者が短刀で戦っていた頃の技法なのではないだろうかと、勝手に解釈しています。 フェイントや細かいジャブは打ってこず、一撃必殺で突き込んで来る攻撃側。そして、身体を斬られる事を
1988年公開だから、もう36年も前になる。当時、大学生だった自分は、劇場にオタク仲間と観に行ったのだが、一つ前の席には、幼稚園くらいのお子さんを連れたお母さんが座っていた。当たり前だが、幼稚園の子がガンダムを観たがるわけもなく。明らかに母親が、観たくて子供は付き合わされていたのだろう。今じゃそんな人一杯いるだろうけど、「お母さん世代がアニメなんて」80年代は、まだそんな偏見が言われる時代だった。 当然、幼稚園児はすぐに、あの映像を飽きちゃって、劇場内でぐずり出した。なだめ
某道場にて、防具の原価についての話になりました。税込30,800円なりの防具。「こんなの材料原価3000円くらいだよ。なんで三万円もするんだ、ボリすぎだよ」と言う声が上がりました。確かに材料費だけならそれくらいでしょう。しかし、実際にそれだけで作れるでしょうか。 ここからは、あくまで私個人の推測です。何の裏付けもありませんので、ご了承ください。 まず開発。人間が装着するモノですから、安全かつ耐久性が求められます。優れた製品を作るため、何度も試行錯誤しているはずです。その為に作
「ダブルスタンダード」 もう30年以上前になるが、社会人になる前に、一時期アルバイトでバイク便をしていた時期がある。 仕事は歩合制。バイクは自前の持込と、社用賃貸が選べ、持込だと歩合率が高かった。 まだバブル華やかだった時代。積荷は基本的にATMのパーツだった。ATMは故障が頻発するが、現場に行かないと原因が分からない。先ずはエンジニアが現場に入り、原因を特定。その指示で小さいパーツを運ぶのだが、車だと都市部は渋滞でストップしてしまう。銀行側は一刻も早く修理したいから、渋滞路
ウクライナは、かつて核兵器を保有していました。ロシアにそそのかされ、核武装を解除した途端、クリミアは併合され、あまつさえ首都まで攻撃を受けましたが、まだ戦闘は継続しています。 「国があるから、戦争になる」 国があるから、そのイデオロギーの違いや、エゴによって戦争が起きる。国なんてなくなってしまえば戦争は起きない。一部に、そう言う主張をする人たちがいます。聞いているかオノヨーコ。本当にそうでしょうか。 実際には、世界には国のない状態になってしまう地域があります。無政府状態です。
合気道を始める人は、老若男女、千差万別。 会社社長、主婦、職人、学生、収入も社会的地位も様々だが、一つ公平なのは、全員白帯からスタートするという事。道場の外では社長とか、部長とか偉そばっている人も、白帯は白帯だ。 筆者は、40代で入門。年下の先輩にダメ出しされるのは、決して精神的にラクなものではなかった。ただ、その前は、下町の格闘技ジムで、礼儀もへったくれもない、チンピラみたいな若者に頭を下げて習っていたので、それに比べれば随分紳士的だった。 合気道も12年も続けていると、後
「オリンピック会場では、参加選手は、人種・国籍を超えてみな和気藹々としているのに、どうして国家間の争いが絶えないのか。」よく嘆く報道を見かける。 しかし、その前に、彼ら、彼女らが集っているのはオリンピックゲームである。そべての競技には須らく、「公平なルール」が存在し、お互いの人権を守り、「共通の目標」に向かって競い合っている。 だが、国際社会にはルールがある様で、実際にはない。いまだに戦国時代の延長。悲しいかな、力による現状変更を試みる国がある。ロシアしかり。 勝つ為なら、相
「仮面ライダー」石ノ森章太郎先生原作で、令和の今も毎年新作のTVシリーズが作られている人気番組。 その第一作「仮面ライダー」の登場人物のひとり、滝和也 (演:千葉治郎) 。シン仮面ライダーでは斎藤工の役どころ。 藤岡弘が、撮影中の怪我で、アクションシーンの撮影が出来なくなった為、代わりに変身前の生身のアクションをすると言う唐突に登場したキャラクター。目出し帽を被って「キーキー」叫びながら現れる十把一絡げの戦闘員ども相手なら無敵だが、火を吹いたり、溶解液を飛ばしてくる改造人間相
2020年、コロナ禍で、在宅勤務が始まった、まだ寒かった4月、書斎の窓からコツコツ叩く音や、羽ばたく音が…。 また、雨戸の戸袋に鳥が巣を作った事に気付く。これで2回目。 巣を強制撤去すると言う極悪非道な手もあったが、可哀想なので見守る事にした。 なので巣立つまで、雨戸は一切開けられない。窓越しに、鳥の音を聞きながら在宅勤務を続ける覚悟。 5月、ピヨピヨと言う微かな音が聞こえる様になった。卵が孵ったのだろう。 その声は日を追うごとに大きくなっていく、親鳥の羽ばたきが、聞こえる度
まだ、熱中症なんて言葉が無かった、筆者がまだ小五の夏休み。もう35年程前ですね。 夏休みに、市が主催するバレーボールの大会に参加しました。市内全域から1000人近い小学生が集まったその開会式での事。 当然のごとく、開会式にて、運営委員長やら、なんやらスポーツ協会長やらの挨拶があったのですが、その長い事、長い事。炎天下の中、直射日光を受けて、次々に女子部員が倒れていきます…が、気に掛ける様子もなく、話は終わりません。 ついには、俺の斜め前の先輩女子も 倒れ、俺も倒れる寸前で話が
毎週毎週、ひたすら特訓と称した理不尽なパワハラが展開されました。 精神力で特訓を繰り返し、弱点を克服しようとするが挫けて涙する主人公。そして、かつてのヒーローだったウルトラセブンが理不尽に、主人公をいたぶり続ける。痛々しくて観るのも辛かったです。結果、技を習得して敵を倒すのですが、引き換えに得るカタルシスより、前半のシゴキのシーンが子供には、トラウマで、番組シリーズの途中で観るのを止めてしまいました。そんな気持ちにさせたウルトラシリーズは、過去に有りませんでした。 令和の今、
「遠くへ行きたい」昭和初期までは、職業も、結婚も、あまつさえ住む場所すら、自由はなく、決められた場所で生涯を全うするしかなかった。現代からはあまり考えられないですが、そんな生き方が多数派を占めていましたと思われます。 親ガチャじゃないですが、それでも裕福な環境に生まれれば、そこそこ楽しくて良いでしょう。しかし、そうではない多くの人々は、いっそこの苦しい暮らしから、しがらみを断ち切って生きられたら、どんなに楽だろう。そんな思いがあの歌詞の、あの歌を生んだ背景にあるのではないかな
世界3ヵ国。28の他流派 道場・ジムに出稽古に行った事がある。MMA、キックボクシング、柔術、ちょっと違ったところで、カポエイラ、サンボ、システマ、クラヴマガ…。レベルもマチマチ。排他的なところから、優しくところまで。 大学で空手、アメリカに渡りグレイシー柔術、帰国してMMA(総合格闘技)に身を投じたが、怪我で引退。さて次に何をしようか。インターネットで見つけたのが「カポエイラ」 インパクトがあってキャリアに繋がる修行の場を探していた自分には、非常に興味深い武術だった。
筆者は、訳あって、10年以上稽古した合気道を退会して、今は金剛禅少林寺拳法に身を置いています。 武術と言うものは、すべからく、開祖の頃やっていた技法は、代を経るにつれ、バイアスが掛かり、現代には伝わらなくなるのでしょう。実際に、私が学んだ合気道でも様々な技が失われていました。古本屋で買った昭和初期の古い教本を掘り返すと、教えてもらっていない技が続々出てきます。開祖植芝先生の白黒の動画がYOUTUBEに出ていたりしますが、スマホの小さい画面で見ていても、明らかに技が違います。
大河ドラマ「光る君へ」第一話 藤原道兼のサイコパスぶりがヤバいとネットで話題になっています。 のちの紫式部となるまひろの母を斬殺したシーンについてざわついてるのですが、これにはじまり、歴史には知識が乏しい筆者が、自分なりの疑問点をまとめてみました。 そもそもこの時代、一般市民の間には、警察はなくて、刑法もなかったと思います。個人の係争なんて、強いものが、暴力で解決する時代だったのではないでしょうか。そこから考えると、平安時代は貴族たちが都である京都を治めていたのは分かるのです