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「オトナチック/ゲスの極み乙女。」から学ぶ『偽りの大人らしさ』
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◯◯から学ぶ●●
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『◯◯から学ぶ●●』と題して、毎週水曜日に更新しています。
僕が好きな本やマンガ、映画、音楽などから学んだことを綴っていくような感じです!
今回取り上げるのは、
ゲスの極み乙女。の名曲【オトナチック】です!
さっそく深堀りしていきましょー!
■オトナチックに大人しい人々
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「大人になる」って、どういうことだろう?
僕自身が抱く「大人」のイメージは、
「自信がある」
「自分の言葉に責任を持てる」
こういった印象だ。
例えば、自分に自信を持てない子どもは、「これで大丈夫かな?」と、周りへ確認をする。
間違うことを恐れて、正解を探す。
・・・それはきっと、自分を信じることができていないから。
大人や友達から「大丈夫だよ!」と信じてもらうことで、自信を補填する。
「TVが言ってたから」「YouTuberが言ってたから」「先生が言ってたから」というブランド力に頼ることも多いだろう。
・・・だけど大人になるごとに、自分の言葉に重みが出てくる。
自分のやっていることが正しいかどうかに関係なく、自分のことを信じられるようになってくる。
それが、大人だ。
・・・しかし実際には、
「大人になった」というよりも、『大人らしくあろうとしている人』が多いと、僕は感じている。
そう。
『オトナチック』な人たちだ。
「大人しくする(おとなしくする)」という言葉があるように、
自分の言葉に自信を持てず、言いたいことを言わないのは、大人らしいのかもしれない。
だけどそれはきっと、大人になれてはいない。
僕には、そんな気がするよ。
本当のこと言い合っても 何も変わらないかもしれないし
僕らは変わることを怖がってるから
もう何もかも忘れて 楽に生きなよって言われたけど
※オトナチックの歌詞
■誰だって自分の声を信じたい
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オトナチックって言われちゃうよりは無理にだって叫びたい
子供だって笑われたって自分の声を信じたい
※オトナチックの歌詞
・・・そう。
子どもは、自分の声を信じたいんだ。
自信がある時は言葉に重みが出るし、自信がない時は、周りからの同意を得ようとする。
そうして自分の声を信じて、言葉を発する。
立派な大人に成長すると、周りの同意などは必要無くなってくる。
それは成長を経て、自分の声を信じられるようになったからだ。
・・・その一方で「大人しい人」ほど、言いたいことを飲み込んでしまう。
言いたいことがあっても、相手を傷つけないように、場の雰囲気を察して、我慢する。
それが大人だ。
と、「大人しい人」は言うが、果たしてそうだろうか?
言いたいことを飲み込んだのは、「自分が傷つかないようにするため」では?
自分の言葉に100%の自信が持てないし、責任を背負いきれないから、飲み込んだのでは?
・・・そうして『オトナチック』になっていくことで守れるものは、自分だけだ。
それは、「自分に対する不信感」を強めていくだけだから。
何より、自分を信じられないのなら、他人を信じることもできない。
子どもは自分の声を信じようとして、時に大人からも信じてもらうことで、立派な大人になろうとしている。
自分の声を信じることができない『オトナチック』な大人が、子どもに寄り添うことができるのか?
・・・子どもを「大人らしく」育てることはできても、それで子どもは『大人』にはならないのでは?
■【さいごに】言いたいことを飲み込まない
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大人じゃないからさ 無理をしてまで笑えなくてさ
分かってはいんだけど 気づけば周りがくすんでいった
大人になってまで 言葉飲み込むなんてやめとけよ
悔しく思ったなら 背負い続けてみろよ
※オトナチックの歌詞
きっと『オトナチック』な大人たちは、自分の声を信じたいがために、より多くの賛同や、より強い権力を求める。
自分だけでは自分を信じられないから、徒党を組むんよね。
数の多さや、声の大きさで、自分の声を大きくしようとする。
・・・いわゆる、ノイジーマイノリティですね。
自分を信じたいけれど、言いたいことを言って嫌われることまで背負えないから、言いたいことを飲み込んでしまう。
だけど、言いたい。
自分の声を、信じたい。
だから、他人から信じてもらって、正しさを保証してもらうことで、自分を信じようとする。
「ブランド」「有名人」「政府」「国家」など、自分より遥かに力のある存在が持つ権力を求める。
・・・だけど、「ブランド」なんかは特にさ。
「自分で自分を信じ続けた結果、いつの間にかブランド力がついていた」というものであってさ。
周りからの承認がなければ自分を信じることができないのは、『オトナチック』な状態なんよね。
・・・誰しもが、自分の声を信じたい。
だからこそまずは、「自分自身が自分の声を信じる」ところから、始めたいよね。
そうして、周りの人、特に「子どもの声」を自らの意志で信じてさ。
子どもが「大人しくなる」のではなく、「大人になる」ように、支えて寄り添いたいなと。
そんなことを思いました(^^)
・・・読んで頂きありがとうございます!!!
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