InDesignで小説同人誌をつくる 用紙選定編
本といえば紙だ。わたしは紙が大好きだ。メジャーなものであれば触れただけで品名やキロ数がわかったりする。が、普通の人はそんなことはないと思うので、サンプルを取り寄せることをおすすめする。文房具屋や画材屋で見て触っても忘れてしまうので、紙の選定時は必ず手元にあったほうがよい。
印刷所によっては紙のサンプルを有償/無償で送ってくれる。ベーシックなものを作るのであれば無償版でも十分だが、凝った紙を使いたい場合は有償版を購入してもいいかもしれない。
私はいつもグラフィック社の紙見本を片手に紙を選定している。
ちなみに今回選んだ用紙は以下、
**文庫カバー用:コート紙135kg **
薄手のはがき、三つ折りの出前のメニュー、あるいは少し気合の入った高級マンションのチラシくらいの厚さ。PP加工ができる最低の厚みがだいたい135kg。これ以上厚みがあると本体に巻く時に折るのに苦労しそうだ。
本文表紙用:コート紙180kg
官製はがきや名刺くらいの厚さ。今回はカバーを巻いてしまうので白地にモノクロ印刷とした。市販の文庫っぽくするのならクリーム系の色にブラウン系インク1色で印刷するとそれっぽくなるだろう。
本文用:淡クリームキンマリ70kg
一般的な文庫のクリーム色の紙に近い。70キロで一般的なコピー用紙の厚さ。印刷所選定編で名前をあげた印刷所ではほぼ90kgか70kgか選べるが、ページ数が多い場合は薄いものを選んだほうがよい。上質紙のホワイトではやや輝度が高すぎて目が疲れそうなのでクリーム系を選んでいる。
その他、紙の厚さについては下記が詳しい。