パグとおじさんと揺るぎないもの
18歳だった。
江ノ島と鎌倉の中間あたりの砂浜で、パグを遊ばせているおじさんと立ち話をしたことがあります。
潮風で家が痛むことなど話して下さるけれど、愚痴っぽく無くて、不思議と聴きやすかった。
人に慣れているパグは、砂浜で遊んで鍛えたしなやかな筋肉に覆われており、「少しなら撫でてもいいよ」とでも言いたげに、こちらを見上げていた。
30年近くが経っても、昨日のことのように覚えているから、きっと繰り返し思い出す何かがあったのでしょう。
たぶん、おじさんとパグの関係性と、自然と近い暮らしから、何かを受け取ったのでしょう。
18歳は、「宿題」を見つけてくることがある。
おじさんもパグも、そうとは知らない関係性だから、締め切りに追われず取り組むことが出来ています。
自然の中にはいないけど、あのおじさんやパグの中に感じた揺るぎないものは、私も見つけて育んできました。宿題は、続けています。
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