花瓶のアナロジー: 花瓶も心も壊れ方は予想できないし、壊れないに越したことはない

花瓶をご想像下さい。陶器で出来ていて、
例えば生花が好きなおばあちゃんから
受け継いだ、家族の歴史ある花瓶です。

それは、落とせば割れます。
割れてしまったものを修復して使うことは可能です。
しかし、割れる前には戻せません。

このアナロジーは心を壊すことと、似ています。
落としたらどう割れるか、予測しにくい点が。粉々になりモザイクみたいで、
修復が極めて困難なこともあれば、
ヒビが入っただけですむ場合もある。
もしかしたらクッションがあり、割れないことも。

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昭和の終わり頃、僕の父はうつで苦しみ助かりませんでした。
あの頃は、うつは治らないとされていました。
だから、どこの病院に通っているか近所の大人にきかれても、
知らないと答えるように母から教えられるほど、偏見のある時代でした。

おそらく父方の親族は多発家系です。
父の親族、私、私の亡くしたきょうだいにも当事者がいるから。
遺伝因子があるかどうかは、本人が知らない場合があります。私は知らなかった。

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現代は、「孤立しないで」と、
社会がメンタルヘルスの問題に取り組んでいます。
30数年経過し、社会は変わろうとし、変わっています。

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冒頭の花瓶のアナロジーのように、
メンタルヘルスの問題も、激しいストレスを
人にかければ心が壊れることは、分かっています。
けれど、どのくらいのストレスをどのようにかけたら、
どう壊れるかは、まだ分かっていません。
花瓶と同じで、割れ方は予想できないのです。

これは本人からすると、後出しジャンケンで
ロシアンルーレットをさせられるようなもので理不尽です。
実弾入ってるとは聞いてないし、危ないし、自分は返品出来ないので。

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精神科医が一番重視するのは睡眠です。
脳を休めるのは睡眠がメインだから。

無理をしすぎない目安は、個人差があります。
くたくたに疲れて、熟睡して、疲れが取れて
また頑張れる範囲が無難です。

疲れが取れない場合は要注意。
眠りが浅いとか眠りにくいなら、
精神科医に相談しましょう。
早期発見は、極めて重要です。

メンタルヘルスの司令塔は精神科医だから、
安心して相談できる先生を探すことは人生でプラスです。
眠りの問題があるなら、うつ症状が出るのを待たずに受診を勧めます。

どう壊れるか予測できないなら、壊さないことが無難です。
悲しい思いをする人を減らして、
誰もが安心して自己研鑽し活躍できる未来のために、
当事者として遺族として情報をここに、置きます。