年末年始に、ジョジョの20年を振り返る(6,7,8部を読み返しました)
『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』(発表期間1989年16号 - 1992年19号)。うん、あれから32年経つのですね。吸血鬼や吸血鬼を捕食する種族と波紋で戦うお話が、進化して32年。愛されて32年。著者さん年取らなくて波紋使いかもしれなくて32年。
年末年始に、ジョジョの6,7,8部を読み返しました。
「もう、私が大人になっちゃった」ってのはあるし、「そのアイデア、ジョジョで見た気がする」って、スタンドがやや被ることもちょっとはありました。6部は超展開過ぎて読むのがしんどかったかもしれない。悪役に悪のカリスマが足りない気もする。
何より、「このデザインしびれる」「このスタンド欲しい」ってスタンドがいなかった。いや、ストーンフリーをくれるなら大事にしますけど、スタープラチナやクレイジー・ダイアモンドの方が使い易そうなので、どうせならあっちがいい。
シルバーチャリオッツはそんなに強くないけどなんか心に残るし、イギーも好きだし、ハーミットパープルもいい。過去を美化してるだけなのかな?
4部はネズミ超怖かったし(冷蔵庫トラウマ)、トニオ・トラサルディーのお店は行ってみたかった。吉良吉影という発明は、すごかった。
5部。イタリア・マフィア・ロードムービー物という掛け算が、大成功した作品だと思う。パープル・ヘイズは小説で活躍の場が与えられましたね。あのスタンド強すぎるからなあ。
6部。空条徐倫の成長を追いかけると読みごたえあります。スタンドバトルや物語の展開が超展開過ぎて、ついてけない人が出るリスクもあります。私もそんな一人でした。空条承太郎のスタープラチナ・ザ・ワールドが、封じ込められちゃう(研究されてしまう)点は、リアルだけど残念でした。物語の流れとしても、5秒時を止めてお父さんが「オラオラオラオラ」ってラッシュして解決じゃだめですし。機会を設けないと読み返さなかったと思うから、読んで良かった。
7部。スティール・ボール・ラン。呼吸と波紋から回転へ。パラレルワールドにもジョジョやディオがいます。「決断力」って意味で、敵役は物凄くクレバー。自分も含めて切り捨てることが出来るのは、強い。
パラレルワールドのアメリカ大陸には、とんでもないものが埋まっているのですね……。先が読めない展開、レースの行方、「あるもの」の争奪戦の行方、職人技です。見せ方。見せ方といえば漫画の構図・コマ割りで気がつきました。見開きを横に使う、広いコマの使い方が心地いいんです。ここも再発見でした。
チョコレート・ディスコは邦楽初ですね、すごいぞPerfume。
8部。「何かある」東方家が恐ろしい序盤。幾つかの謎が明らかにされ、何を争奪戦しているのかが分かり、25巻だとラスボスが見えてきたあたりです。たぶんラスボス。超強い。空条承太郎のスタープラチナ・ザ・ワールドを連れてこれたとしても、解決にならない種類の強さ。
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スタンドの能力バトルの派手さは3部・4部・5部あたりの方が、派手かもしれないです。デザインは5部で完成したんじゃないかなあ。私の好みの問題でもあるのですけど。6部以降になると、そもそもスタンドの全身がそんなに出てこない気がするし。
例えば「射程距離を真空にする能力」ってかなり強いし相手にするの大変ですよね。でも、もっと地味目の能力でも、「その状況は地獄」って組み合わせがあります。著者は8部でそれまで描いてきた戦闘を踏まえ、先に進み続けているのだと、確認できました。読み返して良かった。
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デザインや能力で、お気に入りのスタンドはありますか?
スタープラチナで5秒止めて、クレイジー・ダイアモンドで治して、ザ・ハンドで空間を削り取ってみたいです。とくにザ・ハンドは、環境問題と相性がいい気がするのです。プラスチックを削り取ってしまうのではよくないのかな。キラークイーンで爆破した方がいいのだろうか。
6,7,8部で2000年〜20年のお仕事なので、進化はしてるんです。進化はしてるのだけど、欲しいスタンドって考えると昔のになっちゃう。でも、医療的には、8部のキラークイーンは強いです。てことは、ニーズとアイデア次第かもしれないですね。
スタンドのニーズ、とは?
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