#NIZ が教えてくれたこと
ゲームは人生を浪費出来るし、仮説を検証する舞台にもなる。なぜかと言うと、RPGに絞ると「制限と解放と作業」で出来ているから。
分かりやすい作業の例は、レベル上げとゴールド稼ぎですが、じつは作業の組み立て方によって、ゲームをしている、冒険している感覚をデザインされていると、私は考えます。
なろう系ラノベには有る設定だと思いますが、初期村(冒険を開始した場所)の隣にラスボスのダンジョンが有ることは、まず無いですよね。ドラクエ1で対岸に竜王の城が見えるかもしれないけど、もちろん行けない。これは行動面での制限です。旅するほどに、行ける場所が増えていく。
ウィザードリィ系ダンジョンRPGなら、警告の先には少し強い敵がいて、階段を降りるとモンスターの生態系が変化し、範囲攻撃の炎のブレスを受けたりします。これも、対処法を得るまで、制限になります。
スマホアプリ・PCやタブレットのブラウザで遊べるので、例として上記NIZを挙げます。
・ゲームのルールを把握しろ
・・敵のHPを味方の累積ダメージが上回り、味方のHPと回復力を敵の累積ダメージが下回れば、倒せる(雑魚でもボスでも)
・・MP回復アイテムが無いから魔法は貴重
・・序盤は敵がろくな武器防具を落とさないからHPが最大の鎧
・・シナリオ上、属性・アライメントの「善」で無いと困ることは無い
・・上限突破とレベル上げのインフレの恩恵を、一番受けられるのは忍者
・・味方の強化、敵の弱体化より物理攻撃で殴った方が早い。魔法は無効化されなければ複数を一度に吹き飛ばせる
・・レアアイテムは迷宮最下層で手に入る。全裸忍者5名と全裸司教1名で潜れば、持ち帰るアイテムを最大化出来る
・ほどほどで帰る(全滅すると救援が大変)
・効率を狙うかロマンを追うか
例えば上記のようなことを、白紙の段階から地図を埋めてレベル上げする中で見極めていきます。謎解き要素は少ないけれど、どう元手を手に入れてB2以降へ潜るのか、そしてまともなアイテムを落とすようになったらレベル上げを兼ねて巡回するなど、タイミングを見計らうのも、大事です。
目的を達するには、必ず生きて帰らなければならない
多くのことを学びますが、初期ウィザードリィやNIZから学ぶ、一番大きな教訓は、強い敵を倒すことでも、レアアイテムを見つけることでもなく、「生きて帰ること」だと思うのです。
全滅したら、その座標で亡骸が放置される世界ですから。