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情報って何?を考えてみた
お読みいただいている皆さんありがとうございます。
理学療法士の唐沢彰太です。
近年様々な領域が発展し、リハビリテーションに大きな影響を及ぼしてきています。
その中で、情報という言葉を様々な面で情報という言葉を聞くようになったのではないでしょうか?
そこで今回は、【情報】について書いていきたいと思います。
情報とは何なのか?リハビリテーションからの視点で書いていきたいと思います。
【情報とはなにか?】
情報はいろいろな意味を持っていますが、おおまかにいうと<知るために必要な事柄>と言えるでしょう。
何かを知るためには情報が必要ということですね。
例えば、本は白い紙に黒い文字で情報を集積しているものと考えることができます。
また、この情報の面白いところは、ある事象が生じたときに、受取手によって情報になる場合とならない場合とがあります。
これは、input/output可能性と言い、簡単に言うと理解できるかどうか、理解するための知識を持っているかどうかが情報を左右する形になります。
このように、情報は受け取り側がいて初めて情報になり、受け取り側のinput可能性によって、意味があるかどうかが決まってきます。
【感覚情報と感覚の違い】
情報という言葉をよく聞くワードとして、感覚情報が挙げられると思います。
ここでいう情報とは、触覚でば手触りや圧を知る材料になります。
もう少し踏み込むと、触れている物が何なのかを知る材料にもなります。
ですが、先ほど書いたように、情報は受け取り側のinput可能性に左右されるため、感覚障害があったり初めて触れるものの時には情報が大きく変化します。
時には、感覚が消失している場合、触覚が情報になり得ないケースも存在します。
すなわち、道具を使用する、対象物を理解するためには、刺激を受容し情報化する必要があり、リハビリテーションでは、感覚を情報として受け取れるように介入をする必要があるケースも多く存在します。
例えば、大腿骨頸部骨折の患者さんに荷重の練習を行う場合、多くは痛みが出現します。
この時、
体重が骨折した方の足に乗ってくる→痛みが出現する
という情報になってしまうことがあります。
本来、荷重に関わる感覚(例えば足底圧など)は、
・左右どちらに荷重されているのか
・そのことによってどういう姿勢でいるのか
・バランスを取れば良いのか
を知るために使われます。
ですが、荷重によって生じる感覚がもたらす情報が痛みによって変質してしまい、
<痛いから体重が乗っている>
と認識してしまうのです。
この状態で荷重練習を進めて行ってもうまくいかないですし、痛みが残ってしまいますよね。
なので、荷重によって生じる感覚とそれによって生じる反応を正しく使いこなせるように、介入を進めていく必要が出てくるということです。
いかがでしたでしょうか?
情報という言葉を深めていくことで、リハビリテーションにも幅が生まれてきます。
ぜひ試してみてください!!
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