我家にも刃が振りかざされた
ある日夫が帰宅すると
「今日、鬼滅の刃は観ないんですか?って聞かれて、話しについていけなかった。」
という報告があり、とうとう我家にも鬼滅の刃ブームが振りかざされたかと腹をくくった。
何故か私は1~3話だけを2~3回観ていた。それ以上に進めない何かを感じて放置していた。
夫は元々アニメをあまり見ない人なので、我家には鬼滅の刃ブームは来ないだろうなと悠長にしていた。ニュースを観ても、外出先で鬼滅グッズにたむろう子供や大人が居ても、はいはいはいといった感じだ。映画は観たい時にしか行かないし、このコロナ禍の映画館が怖くて仕方ないから遠ざかったままだ。
しかし話しに付いていけないのは良くない。コミユニケーションをモットーとしている夫の立場からすると、観ない訳にはいかなくなってしまった。
その夜から我家は寝るまでの許された時間で鬼滅の刃鑑賞が行われることになった。
寝る前の記憶の影響を受けやすい私は、残忍なシーンが夢に出てきたら嫌だなと思いながら3~4回目となる第1話を見始めた。
1話を見終わった後、夫が唐突に
「そんな危ない山奥に暮らしていて、なんで今まで鬼が襲ってこなかったんだろう」
と、疑問を投げかけてきた。
なるほど。
じゃないわ!アニメ、物語というのを全てすっ飛ばしてこういう疑問を持つのが夫なのだ。私は特にそういう疑問は苦手じゃないが、突っ込むのが面倒な疑問をかわすのが難儀になる。
3話目だろうか、主人公の炭治郎が大きな石を割るシーンでも
「んなはずないってーー!」と思いっきり突っ込んでいた。
いや、だからアニメだからね。それ、会社で言ったらツッコミよりも呆れられるからやめようね。(ま、嬉しそうに報告しそうな中年男子がここにいるのだが…)
はてさて、夫がハマるのかハマらないのかと聞いたら
「ハマったよ」の一言が返ってきた。ハマったのは、フィクションというのをすっ飛ばしてツッコミをいれたいだけじゃなかろうか?と思ったが、中盤になった頃には次の回が気になって気になって仕方なくなり、夫もツッコミをやめた。というよりも、ある日会社から帰って来るなり
「水の型を覚えなくちゃ・・・。」
とブツブツ言い始めた。会社で鬼滅の刃ゴッコでもやるつもりなのだろうか?それとももう会社では、刀の代わりに傘でも振り回して大の大人達が遊んでいるのか!?という疑問が浮かんだ。まぁいい。とにかく夫はこうして鬼滅の刃ブームに乗っかる形でアニメを鑑賞している。そして
「もう映画空いてるかなぁ?空いたら観に行く?」
と聞いて来たので、アニメ鑑賞が終わり次第、時代に逆らわず我家も映画版鬼滅の刃を観に行くこととなった。
ところで、私自身はどうなのかと聞かれるとアニメや漫画好きなので6~7話位から一気見したくてうずうずしてるが我慢しているという状態だ。
私の嗜好癖をくすぐってるのは時代背景となっている大正時代だ。どちらかというと明治っぽく感じるのだがとても好きな時代背景でそそられる。嗚呼なんだろう、私のこうハマり具合ってとても静かで周りと比べると熱が冷めてる風で嫌になるが、まんまとストーリーの展開にそそられている。
相変わらずジャンプは凄いなぁと心底思う。
さて、夫婦で映画館へ誘われようか。
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