マリオネット【詩】
観客の消えた劇場
喧騒の名残
甲高い歓声が
耳に張り付いて離れない
急速に冷え込む舞台に
心の底の闇が唸る
躰の歪んだ操り人形
最後まで導いて
投げ出されて背中が痛いの
お願いよ マリオネット
眩しいスポットライトの中
主人公に成り上がる
1歩 舞台を降りれば
ただの操り人形
作り笑顔が離れない
泣きたい 泣けないよ
ツギハギだらけの操り人形
最期まで見届けて
見捨てないで 独りにしないで
お願いよ マリオネット
2016.11.23
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