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つぎはぎオリジナル理論
お久しぶりです。唐草あづさです。
今日は「生きる中で見つけた理論シリーズ」を更新していきたいと思います。まぁ、この記事で二本目なので、これでやっとシリーズになるのですが…。
前回の「ヴォルデモート理論」はこちらからどうぞ。
今回の理論も誰かに押し付けるものではありませんので、へ〜こんな考え方もあるんだ、という感じで収めておいてください。もし気に入ってもらえたら、使って頂いても構いません。
では、始めていきます。
□つぎはぎオリジナル理論とは
今回の理論もタイトルのまま、その名も「つぎはぎオリジナル理論」です。
みなさんは、自分の「個性」について考えたことがあるでしょうか?自分だけが持つ取り柄。オリジナリティ、アイデンティティ。
世の中色々な人がいますが、なかなか他の人と比べて自分はここが頭一つ抜けている!特別だ!と思うものはあまりないのではないでしょうか。そのせいで自分は没個性的で、誰からも必要とされていないし、自分だからこそできることなんてない…。そう悩むこともあるかと思います。あれもこれも誰かが持っていて、みーんなおなじ。
ですが私は、その自分以外の人も持っている特性「一つ一つ」を見るのではなく、その「組み合わせ」こそが唯一無二、たったひとつの個性なのではないか?と考えています。
□図を添えて
ちょっとわかりづらいかもしれないので、例を挙げて、図で説明していこうと思います。
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全身ベージュ色のうさぎのぬいぐるみを描いてみました。ぬいぐるみといっても外側の布はなく、中身のわただけの状態です。
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複製しました。まったく同じうさぎのぬいぐるみが2つあります。この時点でこの2つには個性はありませんよね?
これが私たちなら、善にも悪にも染まらぬ生まれたばかりの姿だと思ってください。
そしてこの2つのぬいぐるみは、それぞれの環境で、それぞれのことを経験していきます。
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同じ本を読んだら同じハギレがつくし、
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違う友人に影響を受けたら違うハギレが付きます。
ハギレは、この場合「ある経験や好み」のことで、その面積は「それにどのくらい影響を受けているか」だと思ってください。
案外2つのぬいぐるみは似たものどうしで、かなり同じものを好きになる傾向があるし、能力も似通っているかもしれません。
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でも、全く同じ経験だけをしているわけじゃないし、その経験から受けた影響の大きさも違う。全く同じだった2つのぬいぐるみはそれぞれのオリジナリティを持つようになりました。
イラストはほんの数色しか使っていませんが、現実の私たちはもっとたくさんの、いろいろな柄の、いろいろな大きさのハギレで構成されていると思います。ぬいぐるみの形すらも違います。
ハギレひとつひとつは、必ず他の誰かしらも持っているものです。
ですがその組み合わせ、つぎはぎの仕方は人によって違う。たくさんのハギレによってつぎはぎされた自分自身は他にない唯一の存在なのではないでしょうか?
これが私が唱えるつぎはぎオリジナル理論です。
以前作ったこのノートでも似たようなことを言っています。こちらは音楽のみでのツギハギですね。
つまり何が言いたいのかというと、私たちはみんな違うツギハギ人形を持っているのだからみんな違くて、みんな個性的で、みんな尊いんだよという話です。自分のツギハギ人形は自分が好きな柄の生地で身を包んでいると考えると、なんだか愛おしく思えてきたりするかもしれません。これからも存分に、自分が思うままにつぎはぎしていけばいいと思います。
□おわり
以上、つぎはぎオリジナル理論の話でした。自分で唱えている理論ではあるのですが、私自身、あんまりこれを使いこなせていないです。なんだか理想のかわいいぬいぐるみの型を勝手に想像して、勝手に自分好みの色や柄のハギレを揃えようとしてしまって、自分についてる好みじゃないこのハギレを愛せない…。あの子よりちょっと太めなこのパーツを愛せない…。そんなことが現実は起きがちです。
私がもつこのハギレも、あのハギレも、人形の形もすべて愛することができたらいいのですがね。そこは、時間をかけて許していって、愛着を持っていくしかないのだと思います。つぎはぎ独自の自分を愛せるか、ですね。
このあたりで終わりにしたいと思います。お粗末様でした!