Epic VS Apple 白熱中!
スマホゲーム業界のみんなが固唾を飲んで見守るEpic Games対Apple訴訟。
どっちが有利かわかんなくなってるみたいだね。
これって何の話?って人のために簡単な説明。
Epic Games はプレイ人口世界一のバトロワゲーム、『フォートナイト』を作った会社ね。
他にも 『Unreal Engine』っていうゲームエンジン作ってたりもする。
フォートナイトをスマホアプリとしても出しているEpicは常々思っていた。
「決済手数料30%って高すぎじゃね?」と。
(決済手数料とは、ユーザーが課金した際にAppleによって天引きされる金額。1000円課金してもゲーム会社には700円しか入らない)
交渉をするためにもなにかアクションを起こそう。
そう考えたEpicは、独自の決済システムをフォートナイトに導入する。
Appleはこれに対し、規約違反であるとしてフォートナイトをapp storeから削除。事実上 iOSで遊べなくしてしまう。
この措置を待っていたかのようにEpicは訴訟を起こした(なんと削除された同日)というのが事の顛末。
これだけ見ると規約違反したんだから削除されるのはしょうがないのでは?って思ってしまうかもしれない。
だが、こういった規約や契約というのは法律より上に来ることはないのだ。
今回Epicが主張しているのは、AppleがiOS上でアプリを提供するには決済手段も同社のものを利用必須にし、30%という逸脱した金額を納めなきゃいけないことは、反トラスト法(独占禁止法)に違反するということ。
これが認められればいくら規約で書いてますからといっても通用しないというわけだ。
判事の心証がEpic側に傾いているとみえるのはこの部分だろうか。
アップルは1月、売上高が年100万㌦(約1億円)に満たないアプリについては手数料率を15%に下げた。その背景についても、判事は今回の訴訟などから受けた「プレッシャーのせいだ」と指摘。「訴訟は頭の片隅にあった」としたクック氏に対し、判事は「競争の結果ではなかったということだ」と突き放した。
条件付きで手数料の値下げを実施したんだけどそれはこの裁判がはじまってから。
市場の価格競争じゃなくて訴えられたからでしょ、これをもって公正に競争してるとは言えないって突っぱねられた形になる。
ちなみにグーグルも似たような値下げしてて、競争というより談合してるような印象受けるよね。
この手数料が高いのか安いのかってとこが焦点で、Epicは自分でもデジタルストア(EpicGamesStore)をたてて、12%程度でも十分やれるぞ!って提示してる。
まあ会社によってどれだけコストが掛かっているかは違いがあるから一概には言えないけども。
なのでその辺りがさらなる焦点になるよねってとこでこれまた証拠があるぞと。
アップストア単独の損益計算書は「ない」と証言としていた。ところがエピック側は証拠収集手続きで入手したアップルの社内資料に「5年分のアップストアの営業利益率の推移を示したグラフがあった」と暴露。議会証言との矛盾を突いた。
社内資料ってどうやって手に入れたんだろう?
資料にアクセスできる社員に金つかませたりしたんかな。
証拠って違法な手段で入手したものは無効、みたいな決まりなかったっけ?
とまあチョットづつ裁判の展開があったみたい。
最初はアップル有利って見られてたみたいだけどわからなくなったと。
ゲーム開発の一員としてはEpicがんばってーって感じだけど、どうなるかな。
今後もウォッチしていこうと思う。