バネの話

前回の初note投稿、たくさんのお客様にお読みいただいたみたいで、今日は
随分と「読んだよ!」のお声を頂きました。

さっそく次なる記事を・・・と思ったのですが、購入までの経緯は私の人生でも二度と味わえないであろう劇的なものでしたが、いざ購入した理由などを書き出してみると今後のお店の有り様はもちろん、私的な、というか自分たち家族の生活の部分にまで大きく関わってきてちょちょっと片手間に書ける話でもないことに気づきました。

せっかく筆(キーボード)も随分なめらかに叩けそうなので、Twitterに書こうと思ったけど文字数でうまく伝わらなさそうな小ネタで繋がせてもらいます。2記事目でこれでは先が思いやられる・・・

現在小学校6年生の次男が生まれて少し経ってからの頃、12年近く前です。うち(店)からほど近いある金融機関から尋ねてこられた金庫員(銀行じゃないから行員じゃないし金庫のときはこう言えばいいのかな?)の渉外担当さんから
「お子様の学資保険を始めませんか?」とのセールスを受けました。

長男(現在中2)の誕生祝いをまとめて彼名義の口座をこの金庫で作っていたので長男向けの勧誘だったのですが、あいにく他の金融機関で学資を開始していたのでせっかくだからと次男用の積立を始めることにしました。

必要な書類に記入捺印を終えて、ちょっとした雑談タイムに入ってまもなく、
「今回は学資保険の積立ということでご利用頂きましたが、ぜひカラクさんのお店の方でも当金庫をご活用いただければ幸いです。例えば、

資金繰りがショートしそうなときの短期運転用の融資とか・・・」

ん??何言ってるんだこの人、と一瞬、目が点になってしまいました。
とはいっても、店も始めて3~4年くらい、食い詰めこそせねど、およそ軌道に乗ったとは言い難いような低空飛行状態なのは事実だったので、まぁお金のプロからしたら随分危うげな店に見えて、つい融資の助け舟を出したくもなるのかなぁとその時は妙に納得して金庫員さんの後ろ姿を見送ったのです。

でもやっぱり悔しかったんでしょうね。この出来事があって以後、私の仕事用エンジンのギアは明らかに1段階上がった気がします。朝起きて店の準備を始めるのも1時間は早くなりました。

あの時彼が
商売繁盛で2店舗目、3店舗目の開店のときに資金がお要りようならご相談を・・・」などとおべんちゃんらでおだてあげてようものなら、もしかしたら私も調子に乗った挙げ句どこかでつまずいて、今でもお店が続いているかわかったものではありません。

そう考えれば、傍で聞けばどうにも無礼な言われ方も、肚への収め方次第でそうとう定数の高いバネとして利用できるんだな~、と今になれば客観的に分析できております。
※あくまで心のなかでだけですが、すんごくムカついてコノヤロー!と思ったことは事実です、ごめんなさい。

余談:
結局、その金庫は2年近く前、駅の反対側にある支店の中の支店として吸収されてしまいましたとさ。まぁこんな失礼な対応しかできない渉外さんみたいなのばかりだったら支店の閉鎖もむべなるかな、と溜飲を下げた次第。
軽度の毒吐きでお目汚し失礼いたしました。

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