AIベンチャー5選!その②:PKSHA Technology
こんにちは、KARAKINGです。
まだまだ話題の尽きないAI界隈、日本のAIベンチャーが活況です。
前回は日本に上場したAIユニコーン第一号で「AppierGroup」を取り上げましたが、今回は日本が誇る東大発AIベンチャーPKSHA Technologyです。
■業界各社比較
まずは同業界の各社比較から
売上高は日本のAIベンチャーの中でトップクラス。
旺盛な人材獲得と研究投資をしながら着実に利益も出しています。
後述しますがAI企業なのに駐車場の精算機メーカーをM&Aしたことで安定したキャッシュエンジンを持っていることもユニークな企業です。
■PKSHA Technologyの企業情報
PKSHA Technologyの売上高推移です、2020年にはM&Aした精算機メーカー「アイテック」社の売上・利益がフル寄与して売上高が30億円ほど上乗せされていますが、毎年20%以上の成長を続けています。
アイテック事業で創出したキャッシュを、AIの研究開発や人材獲得費用に回していると思われます。
■PKSHA Technologyの事業内容
前回取り上げたAppierGroupがマーケティング領域に特化ていることに対して、PKSHA Technologyは様々な業界との業務提携を通じて、様々な業界のニーズに対応するAIアルゴリズムを共同開発している、いわば何でも屋のようです。
そこで培った業界ノウハウやAIアルゴリズムを活用した自社プロダクトを開発し、いよいよ自社プロダクトを拡販するフェーズにはいっています。
PKSHA Technologyは少し前まで何やってる会社か分かりにくかったですが、
受託事業:パートナー企業とAIアルゴリズムを共同で研究開発する。
自社プロダクトにしてサービス提供:受託を通じて培ったノウハウを具体的なプロダクトに落とし込んで販売する。
という二軸が具体的に形になって、いよいよPKSHA Technologyの成長に拍車がかかってきたようです。
■AIの進化で目指す社会
PKSHA Technologyは、日本の労働人口減少はAI業界にとって活躍の場ととらえています。
人口減少による労働力を、AIとソフトウェアが補填すると、減少分の労働力=2.8兆円の規模であると試算しています。
なので、現在の事業領域は顧客接点、社内業務、情報の分析など人が担ってきた業務にフォーカスしているようです。
■PKSHA Technologyの強み
日本で現在最も勢いがあるAIベンチャーではないでしょうか。
私もしばらく前からチェックしてましたが、今まではお金のある大企業がAIの研究開発を委託する、というポジションだったのが、自社プロダクトの提供が始まり、一般企業にも浸透するフェーズに入ったと思います。
個人的には、PKSHAプロダクトを他社製品にバンドルする(例えば製品マニュアルのヘルプを押すとPKSHAのFAQが起動する、といった展開ができれば市場は無限大でしょう。
脅威としては、ChatGPTなど強力な競合サービスが突然現れることや、AppierGroupのように業界特化型のAIが進化してデファクトになると、業界を握られてしまうことかな、と思います。
■おまけ:代表の経歴
どんだけピカピカやねん!
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