AIベンチャー5選!その①:Appier Group
こんにちは、からKINGです。
IT業界に身を置く者として、ChatGPTのインパクトはでかかったですね~。
いよいよAIが人の働き方を変える、社会構造を変える時代が来たと思います。
ChatGPTはアメリカのOpenAI社が開発し、マイクロソフトが100億ドルを出資するなど、OpenAI×マイクロソフト連合が世界を席巻してしまうのか!?
いやいや、日本にも有望なAIベンチャーが頑張ってます!
どんなAIベンチャーがあるのか調べてみました。
■業界各社比較
まずは同業界の各社比較から
今回はパート①としてAppierGroupを取り上げます。
「え!?AppierGroup?どこ?」だと思います。
それもそのはず、AppierGroupは2012年に台湾(台北)で設立され、その後もアジアを中心に資金調達して成長、2017年にソフトバンクから出資を受け、2019年に日本オフィスのある会社を買収、その後2021年に東証マザーズ、2022年に東証プライムに指定替えをした企業です。
「時価総額1000億円超のユニコーン企業!!」
いきなり日本のベンチャー企業ではなく海外発ベンチャーでした。
(日本の本社は東京都港区)
■AppierGroupの企業情報
グロース企業らしく2019年からの平均売上高成長率は40%、前期で黒字転換を果たしました。
■AppierGroupの事業内容
AppierGroupは現状ではマーケティング領域に特化したサービスを展開しています。
多くのAI企業が「何やってるか分からない」印象が多い中、AppierGroupの事業領域はマーケティングに特化していて、マーケティングの上流から下流までをカバーしています。
顧客には、資生堂・カルフール・ピザハット・トヨタなど、大手企業でも採用されていて、アジア中心に1000社を超える導入企業があります。
■AIで何が変わる?
従来のマーケティング領域では、
・集客、
・顧客属性によるセグメンテーション、
・顧客属性ごとに複数のチャネルを組み合わせた広告
・ステップメール、キャンペーン広告、アプリ
・チャットやコールセンターによる顧客接点
・購買履歴やコンタクト履歴を統合(CDP:カスタマーデータプラットフォーム)
といった様々なツールを駆使して、プロのマーケターが各ステップの最適なアプローチを検討してきました。そのためにはプロのマーケターを採用、育成が必要です。特に日本ではマーケター人材が足りず、企業の悩みの種でした。
AIによって、今までは「これぞプロ!」というマーケターのノウハウをAIで代用することを実現しています。
日本のAIベンダーも、需要予測や顧客のセグメンテーションなどマーケティング領域でのデータ分析とAI化に力を入れていますが、AppierGroupの大きな特徴は「各種ツールにAIを実装している」ことだと思います。
さらに、従来は「人がやっていた知見をAIに代用」でしたが、
最近のトレンドであるジェネレーティブAI(ChatGPTもジェネレーティブAI)を取り入れて、広告やコンテンツ・画像などのアイデア出しもAIにやらせてしまおう、という新しい取り組みにも力を入れていくということです。
■AppierGroup強みのまとめ
・時価総額1000億円を超える豊富な資金力
・積極的な投資による圧倒的な成長(売上・従業員・技術力)
・はじめからグローバル展開
・まだまだ伸びしろのあるマーケティング領域
・研究開発を経て、プロダクトをリリースしている
うん、これだけ材料が揃っていて事業領域が明確ならば、まだまだ伸びしろこんなもんじゃないですね。純日本発の企業ではないのでちょっと複雑な心境です。
今まで何となくプロっぽくやってきたWEBマーケティング会社なんかは競合としてめちゃめちゃ怖い存在でしょう。
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