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コントのような日常③〜妖怪に憧れて〜

 
 結婚して2人暮らしを始めて間もない頃、休日の買い出しのため旦那さんと駅前のスーパーマーケットへ出かけることになった。

スーパーマーケットに到着して、しばらく店内をうろついて買い物をしていると、旦那さんがトイレに行く言うので、私はスーパー内を適当に買い物続けること告げて別行動することに。

ーーー暫くの時間ののち、私は納豆エリアでどの納豆がいいか真剣に吟味していた。(大粒?小粒?それともひきわり?、梅酢だれ、おろしだれもいいなぁ。)
 すると、納豆を真剣に選んでいる私のとなりに誰かがやってきた。(真剣に選んでるので、人の気配を感じていた。同じく納豆を選びに来たお客さんだと思う。)

 私は、広めの納豆の陳列棚をどれがいいかと右左と動いていると、となりに来たお客さんも一緒に同じ方向に着いてくるしやたらと距離が近い。
 私は、心の中でまじでヤベー奴が隣りにいる。どうしよう、ずっと距離近い厳しいなと思って、納豆から目線を外しそのヤベー奴をみると。

となりに居たのは、旦那さんでしたщ⁠(⁠゜⁠ロ⁠゜⁠щ⁠)

「え!」と私が驚いて声に出して言ったら、旦那さんも「え!ずっと隣りにいるのに全然気づかないから悲しかったとのこと。」
 いやいや、声かけてよ!ずっと着いてくるやばいお客さんだと思ったことを伝えると。
 「こんだけ近くに居たら気づくでしょ!!どんだけ納豆に夢中なのよ。」とツッコまれてしまった。

こう言うことがしばしばある。周りに目が向けられてないのか。。視野が狭いらしい。そんなとき妖怪の百目ならあらゆる角度から見れるから、旦那さんが近づいて来てもすぐ気付くだろうなと思う。



 他によくやるのが、おもに娘の髪の毛にドライヤーをかけている時など、リビングで作業していて玄関から入ってきた旦那さんに気づかず、急に視界に入ってきて驚くほどびっくりする。
 私が、びっくりすることでそのびっくり具合に旦那さんがびっくりするのである(笑)

 これは、娘にもよくやられる。死角からそっとやってくるパターンである。この場合は、驚かそうとしてやってくるのだが、予想以上にびっくりする私に娘が肩をビクッと動かして驚いている。

 なんなら、ドライヤーをかけている時に、そろそろ旦那さん帰ってきてあの死角からでてきそうだなぁと予測していて、そのとおり現れても驚く始末…。
この場合は、ろくろ首になって顔だけ死角の先を確認に行けたらなぁと思う。

 道端を歩いていて、となりをすれ違っても声をかけられなければ知人に気づかない時もある。これは、相手に悪い印象を与えてしまう。気をつける必要がある。

 どうか私を道端やスーパーで見つけた知人の方は、両手を広げて名前を呼びながら近づいてくるか、遠くから手を振りながら近づいて来て欲しいと切に願うばかりである。

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唐笠イズ
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