#20 【宰相への道】慶應
慶應義塾大学は素晴らしい。
私は東京大学を指す時以外、「大学」というコトバをあまり使うことは無いが、今学期を通して、東京大学に加えて慶應義塾大学にだけは使っていいと思った。
今は期末テストがだいたい終わり、落ち着いている時期で、ある程度余裕があるからこそ出てくる発言かもしれない。
授業の単位を取得するにあたり、私は友人たちと協力し合った。これはとても有意義な時間だった。
前の「学校」では体験できなかったことだ。
前の「学校」とは、中央大学のことだが、当時、私はそこから抜け出すことしか考えておらず、クラスメイトと協力して単位を取得しようということ、いや、そもそも単位を取得するということ自体考えすらしなかった。
慶應はクラスメイトとのコミュニケイションが得意かそうでないかによって単位取得の難易度が大きく変わってくる。私はどちらかというと話せる方なので、クラスメイトと過去問を協力して集めたり、試験範囲の問題をピックアップしたファイルを作成して仲間と共有したり、そして何より、サボった講義の概要を共有して安心してサボれる体制を築いた!
とても「大学生らしい生活」だと思った。正直、学校が楽しいと思えたのは慶應が初めてだ。それまでは、学校とは、全て退屈を紛らわすための暇つぶしだと思っていたが、慶應に来てその考えが変わった。
正直、東大法学部への進学が第一であるから、慶應を卒業することは無いが、それでも、私は慶應が好きだ。かつての志望校であり、今現在は母校(出身校)となる慶應、小学生からのファンだ。
私は日吉キャンパスに現在通っているが、三田キャンパスに通ってみたいとも思う。
しかし、それは東大法学部の不合格を前提としたものであるため、縁起が悪いので普段は口には出さない。
東大法学部に合格したら、退学届けは、三田キャンパスで出そう。日吉で提出してくれと言われたらどうしようか。最近はそんなことを考えている。
私は、慶應が好きだが、東大法学部はそれ以上に好きなんだ。