#21 【宰相への道】「慶應」活用術
「俺慶應なんだけど」
これは最近の私のお気に入りのセリフである。
「だから何?」と思うかもしれないが、ナンパの時に使用すると、女性への心理的効果は絶大、金銭的余裕がありそこそこの知能を持っていることを、この一言だけで示すことが出来る。とてもオトクだ。
学歴が慶應であるというだけで、仮面浪人、いや、全ての浪人生の敵である色欲の問題を一気に解消できる。
そしてもうひとつ、素晴らしいことがある。慶應は帰国子女が多いので、無料で英語の添削を受けることが出来るのだ。「予備校でもできるだろ」と思うかもしれないが、それは違う。
予備校で講師に聞くよりも、慶應義塾で友人に質問する方が、なんでも気兼ねなく質問できて良い。予備校の場合は、「講師にこんな基礎的な質問しても大丈夫かな?」という意識が必ず湧いてくる、講師ととても仲が良いならなんでも気兼ねなく聞けるのだろうが、そこまで親しくない場合は、必ずその意識が邪魔して、聞きたいことを全て聞くことはできない。しかしその点、友人の場合はなんでも気兼ねなく聞くことができる。
英語は大学教授や予備校講師には質問しない方が良い、なぜなら、彼らはアカデミズムの一環として英語を学んでいるため、変なこだわりがあるからだ。以前私は、「英作文でテンプレ回答を作ったので、これが文法的に正しいかどうかを教えてください。」と言って、英作文のテンプレート(所々に空欄をあけておいて、問題文で聞かれていることによってそこに単語を埋めていくとものの30秒でまともな英作文が完成するスグレモノ。)の添削を依頼したことがある。しかし、「私はこういうカタにはめたようなことは大嫌いだから、この添削はしない。」と言われて断られてしまった。しかしその点、友人に尋ねた時はきちんと添削して貰うことが出来たし、それ以上に、改善案まで提示してもらうことが出来て、とても参考になった。これ以降、私は友人に添削を依頼することにした。
これが、仮面浪人生向けの「慶應」の活用術である。慶應ニューヨーク様様だ。感謝する。