靖国神社
「終戦記念日に軍服のコスプレをして、靖国神社の門の前に立っている集団がいる」というクレームがある。これは毎年だそうだ。
しかし、私が思うに、これは単なるコスプレではない可能性があるのだ。
とあるTV番組で、軍服収集が趣味の人間を集めて話を聞くという回があり、その際に「軍服なんか幼稚園児がウルトラマンごっこをしているのと同じだ!」という意見が出た。確かに、この意見も一理ある。実際、自分が大日本帝国陸海軍に所属していなかったにも関わらず、その制服を着用することは、あくまでもそれは想像上の自分であるという点において、幼稚園児のウルトラマンごっこと構図が類似しているからだ。
しかし、私はそうは思わない。
私個人は、毎年8月15日未明に、軍装で宮城遥拝を行っている。この立場から以下を記す。
まず、軍服を着ていると、それに恥じない行動をしようと身が引き締まる。これはスピリチュアルなもので、どういう原理でこういうことになるのかは私には分からないのだが、とにかく規律正しくあろうとする強い自律作用がある。
つまり、軍装をしている人間達は至って真面目であるということだ。
そして、人には人の供養の仕方があるということだ。例えば、長崎県では墓の前で爆竹を鳴らすという文化があるが、これはいけないことなのだろうか?それと同じように、父や祖父あるいは曽祖父の形見である軍服を着て参拝することはいけないことなのだろうか?
私は、人の数だけ供養の仕方があって良いと思う。靖国神社の境内で、軍装をしてふざけている集団は、毎年参加しているが、見たことがない。彼らは、大方が真面目な態度で参拝している。