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分かりやすい例えの宇宙史。この先の未来と宮沢賢治「シグナルとシグナレス」へ


宇宙史の視座から人類と地球の未来を考える

久々に東急のフリーペーパーSALUSを入手。
理学博士 佐治晴夫さんの連載エッセイ
宇宙のカケラを拝読しました。

巻末の1ページなのですが、私にとっては
未知の事ばかりでした。
感想交えながらご紹介していきます。

☆地球のつぶやきのようでもある

「それが夢であれ、悪夢であれ、我々は自ら経験することをありのまま生きなければならない。それも目を覚ました状態で生きなければならない。」

イギリスの哲学者 J.ブロノフスキー

佐治先生は、
混迷を深める現代社会をほうふつさせるが、一方では多くの試練を乗り越えてきた地球のつぶやきのようにも聞こえる と仰っています。

また、
宇宙の138億年の歴史を、宇宙カレンダーなるもので色々説明して下さっています。

このカレンダーは
1日=宇宙時間 約3781年
1秒=     437.5年
に相等する とあります。

これに照らし合わせて見ていくと
☆宇宙誕生 1/1 午前0時
☆太陽&地球 9/2
☆現世人類 12/31 23時52分

その間の
11月1日 12月13日,14日の3回
全地球規模の凍結

12月20日,22日,25日,26日,30日の5回にわたり
生物大量絶滅

【原因】
著しい気候変動や宇宙からの天体衝突

中でも5回目の12月30日
(実際は6600万年前)
直径10km前後の天体が衝突
広島原爆の約10億倍の破壊力で、地上を独占していた大型恐竜を消滅。
このときに、かろうじて生き残った小型哺乳類が私たち人類の誕生につながっている
とのこと。


分かりやすく、宇宙カレンダーなるもので説明して下さっていますよね。

宇宙の誕生〜生物大量絶滅まで
例えとはいえ、一年足らずだということに衝撃を受けました。

皆さんはいかがでしょうか?


また
現在の人類は、日常化している戦争を含めた近代文明は、温暖化ガスを大量産出。
これが気候変動を引き起こしている 
とあります。

これは、従来の自然淘汰の1000倍を超える速さで絶滅危惧種の数を加速させている

さらには
小惑星衝突の可能性も現実味を帯び
このままだと6回目の生物大量絶滅を予感させるのが現代だそうです。。

でも、救いが無いわけではありません。

天体衝突回避実験も進んでいるから
全世界の人々が、これまで人類を育んできた地球の歴史を宇宙目線で冷静にみつめること

これができれば
人類による地球と自分自身の破滅を避け
地球の自然寿命(膨張する太陽にのみ込まれるまでの50億年)もまっとうできる
 と。。。


温暖化が進んでいるのは、昨今の異常気象からしても実感している方も多いと思います。

温暖化対策として、具体的に出来る事
一つ一つは小さいかもしれないけど、行動することで必ず変化はある。
そして、佐治先生が仰るように
冷静に宇宙目線で見つめること
その意識を持っていきたいです。


そして
最後は素敵な光景を紹介して下さいました。


この地球最後の瞬間を先取りした光景が
こと座の環状星雲M57 として見ることができます。

一生を終えた中心星から放出されたガスが
指輪のように広がって
☆ヘリウム→青
☆酸素→緑
☆窒素→赤
それぞれ輝いています。

環状星雲M57

地球最後の瞬間を先取り とは
あまり嬉しくないですが、地球から2700光年のかなたに存在し、実際に目にする事が出来る貴重な天体なのは紛れもない事実。

そして
この光の環が作中に現れるのが宮沢賢治の「シグナルとシグナレス」
作品では、婚約指輪に例えられています✨

昔から認識されていた事にも驚きましたが、彼がそんなロマンチストだったなんて、全然知りませんでした。

実は気になって作品読んでみました。
確かにロマンチックだけど、私は、ちょっと切なくなりました。

気になる方は作品を読んでみてはいかがでしょうか?


以上
今回は、分かりやすい宇宙史と
この先の未来、宮沢賢治の作品までをご紹介しました。

お読みいただき、ありがとうございました🎶


#宇宙
#環状星雲 М57

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