松雪泰子さんについて考える(50)『Pending Train ―8時23分、明日 君と』
松雪さん出演シーンの充実度:6点(/10点)
作品の面白さ:?点(/10点)※早送りで視聴したため
制作年:2023年(TBS)
視聴方法:U-NEXT
※以下、多少のネタバレを含みますが、決定的な展開や結末には触れないようしております。
つくばエクスプレスという実在の路線(秋葉原~つくば)を舞台に、列車が突然2060年にワープしてしまうというストーリー。どうやって元の時代に戻るか。乗客たちの間に巻き起こる猜疑心、敵対、協力、友情等が描かれる。
漫画や小説が原作ではないオリジナル脚本に、連ドラでは珍しいSFモノ。そしてそのSFの世界が噓臭くならないよう、丁寧に作り込まれたセットとCG。若手からベテランまで勢ぞろいした役者陣。かなり気合の入った意欲作であることは伝わってくる。連ドラならぬ連続映画を観ているようなスケール感とテーマ設定。最近のTBSはドラマに力を入れていて偉いと思う。放送コンテンツとして以上に配信コンテンツとしてビジネスできる価値を見出したか。
メインの役どころは、山田裕貴さん・赤楚衛二さんの2人。この2人の関係性が発展していく過程が本作のウリのようだ。たしかに男から見てもイケメンだと思うし、ファンにとってはたまらない作品だろう。ただ、ちょっとその比重が大きいというか、2人のファンでないと観ていて飽きる気がする。自分は第2・3話あたりで脱落し、以降は早送りした。面白くなくはないが…。
松雪さんは、タイムワープした列車に乗り合わせた乗客の一人で、社長役。家族を持つ母親でもある。ワープしたことが分かって狼狽し取り乱すが、ストーリーが進むにつれて徐々に希望を見出し、他の乗客たちとの協力関係を築いていく。最初は周囲と距離を置いていたが、後半はチームプレイヤーに。
喜怒哀楽が結構ハッキリしていて、色んな演技が観られる作品ではある。ただ、乗客の多くが若いため、ベテラン俳優との共演が観たい自分としては少し物足りなかった。ターゲットにしている視聴者層的に仕方ないキャスティングだと思うが。
そんな中、数少ないベテラン勢である杉本哲太さんと共演している。『グッドパートナー』(2016年)以来か。あんまり絡みは多くないが。
山田裕貴さんとは音楽劇『海王星』(2021年)以来か。目力がすごい。カープファンとしては、山田コーチの息子という印象が強い。
主題歌のOfficial髭男dism「TATTOO」が秀逸。作品の雰囲気が2割増しに。
いつか時間ができたら、改めてちゃんと観てみようかと思う。
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