からあげめがね

音楽、ドラマ、映画好き。30代後半、男性。関東在住。

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ドラマ・映画感想文(41)『それぞれの孤独のグルメ』(第7話まで)

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/ ※ 第3話までの感想はこちら ▼第4話 グルメの内容より、土俵外での行司の意外な仕事内容が記憶に残った。熨斗袋の準備に地方巡業の行程管理まで。通勤はスーツ姿…! 雲丹クリームコロッケかぁ。 ▼第5話 サウナ後でもワイシャツにネクタイを締める五郎の流儀。 多めのハムに緩めの目玉焼きが乗っかったハムエッグ。そうか、こうすれば黄身がとろけ出てもハムで掬えるか。家で作るとき

    • 読書記録(29)林芙美子『放浪記』

      尾道愛と、読書中毒。 お金が無い。常に無い。 それでも、本を読む。買っては読み、読んでは売る。 チェーホフ、シュティルナー、ヴェルハーレン、村山槐多、アルツィバーシェフ、シュニッツラー、志賀直哉、佐藤春夫、葛西善蔵、オスカー・ワイルド、徳富蘆花、芥川龍之介、クープリン、サン=ピエール、小林一茶、ウォルター・ペイター、ハインリヒ・ハイネ、ホイットマン、プウシュキン、ユージン・オニール、北原白秋、イバニェス、森田草平、ゴンチャロフ… さながら“読書”放浪記。私にとっては、

      • ドラマ・映画 感想文(40)『団地のふたり』(最終回まで)

        個人的感想:9点(/10点) ※ネタバレを含みます。 ・・・・・ なんだかんだで丸く収まった。 団地が消えて登場人物たちがどうなるかを見たかった気もするが、視聴者の心のオアシスが失くなるのは淋しいので、これでよかったのかもしれない。 第7・8・9話がピークで、最終回はウイニングランのような感じだった。2人の紅白歌合戦は、なっちゃんとノエチでもあり、小林聡美さんと小泉今日子さんにも見える不思議な感覚。エンドロール後のシーンも含めて。 歌といえば、第9話で由紀さおりさ

        • 読書記録(28)島崎藤村『夜明け前』(第一部・下)

          *(第一部・上)の感想* 開港・開国の動きが、抗いようのない流れとして加速していく。退潮する尊王攘夷論は、最後に「天狗党の乱」という線香花火のごとき輝きを放って潰えた。いよいよ慶喜が大政奉還。 手元にある『もういちど読む 山川日本近代史』という高校日本史教科書(的な本)では、この辺の動きが僅か数ページに収まっている。それはそれで分かり易いけど、当時の庶民層がこの幕末激動期に何を考えどう過ごしていたか。『夜明け前』を読むと、教科書の行間に埋もれている維新のリアルな力学が浮か

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        • ドラマ・映画感想文
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        • 読書記録
          29本
        • 松雪泰子さんについて考える
          100本
        • 『ビギナー』(2003年、フジテレビ)
          13本
        • 観劇記録
          4本
        • 雑感
          8本

        記事

          読書記録(27)林芙美子『浮雲』

          写真は、以前に尾道を旅行した際、千光寺頂上展望台で撮ったもの。 尾道は、林芙美子が13歳から19歳までの6年間を過ごした、広島県の東方、瀬戸内海をのぞむ静かな町。 恥ずかしながら、旅行当時だけでなく、つい最近まで林芙美子のことをほとんど知らなかったが、今月、主演の大竹しのぶさん目当てで林芙美子の評伝劇『太鼓たたいて笛ふいて』を観に行くことに。 尾道を旅行した縁も感じながら、観劇前に著作を読んでおこうと、まず『浮雲』を手に取った。 戦中から戦後を生きる流浪の男女が、情欲

          読書記録(27)林芙美子『浮雲』

          ドラマ・映画 感想文(39)『3000万』(第4話まで)

          公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/9L69M8XJVX/ ※良い面だけでなくネガティブなことも書いておりますので、ご注意ください。 ・・・・・ こんなに不道徳でアングラな内容を、NHKが扱っていることが意外。 不穏な空気を漂わせる演出。例えばロールケーキを貪る祐子(安達祐実)、うまく焼けない目玉焼き、排水溝を堰き止める残飯。 お金を嗅ぐシーンが何度か出てきたが、何かの伏線だろうか。 京鼠色なエフェクトのかかった映像が緊張感を増幅。 こう

          ドラマ・映画 感想文(39)『3000万』(第4話まで)

          読書記録(26)中島国彦『森鷗外 学芸の散歩者』

          岩波新書、2022年11月発行、第2刷。 森鷗外の生涯を、作品の書かれた時期と、交流のあった作家や関係者とのエピソードを交えて著した入門書的な内容。ここに書かれていることはおそらく森鷗外の愛読者にとっては周知の内容なのだろうと思われるが、私のような初心者には手頃でありがたい一冊。 『舞姫』の着想は、一つに、森鷗外がドイツ留学時代に知り合いその後も交流を持った原田直次郎の出来事にあるらしいが、その原田直次郎が引き取って育てた、直次郎の兄の息子が原田熊雄と知って驚いた。 原

          読書記録(26)中島国彦『森鷗外 学芸の散歩者』

          ドラマ・映画 感想文(38)『団地のふたり』(第8話まで)

          公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/GZN1ZGJ52M/ 放送日時:日曜夜10時(NHK BS) *第5話までの感想はこちら* *最終回までの感想はこちら* ・・・・・ ※ネタバレを含みます。 ネット上でこのドラマの記事をよく見かけるようになった。記事の数が増えているからなのか、Yahoo!がこちらの関心に合わせて記事を自動的に提示してくれているからなのか。 いずれにしても、視聴者の満足度やライターの関心が高いことは間違いないと思う。実際

          ドラマ・映画 感想文(38)『団地のふたり』(第8話まで)

          ドラマ・映画 感想文(37)『それぞれの孤独のグルメ』(第3話まで)

          公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/ ドラマ感(≒ストーリー性)を強化し、五郎(松重豊)以外の人物が食べるシーンを入れたことは賛成。 脳内ポエムが毎回ツボ。 ゲスト出演者も今のところ面白い。 太田光さん(第1話)は寡黙キャラのためか、あまり違和感が無かった。 マキタスポーツさん(第2話)は、タクシー運転手役がリアルだった。「きのう何食べた?」に続きテレ東に愛されている? と思っていたら、何気なく観ていたテレ

          ドラマ・映画 感想文(37)『それぞれの孤独のグルメ』(第3話まで)

          山崎豊子『花のれん』がテレ朝でドラマ化とのこと(https://www.tv-asahi.co.jp/hananoren/) 少し前に原作を読んだばかり→感想:https://note.com/karaage_megane/n/nef46aff80c49 脚本は吉田紀子さん。楽しみ。

          山崎豊子『花のれん』がテレ朝でドラマ化とのこと(https://www.tv-asahi.co.jp/hananoren/) 少し前に原作を読んだばかり→感想:https://note.com/karaage_megane/n/nef46aff80c49 脚本は吉田紀子さん。楽しみ。

          松雪泰子さんについて考える(100)感謝・お詫び・総括

          ■これまでの投稿について 前回書いたとおり、これまでの出演作のうち配信やDVD等で観られるものは、ほぼ全て観終えました。 そのため、昨年11月から始めたこの投稿も、ちょうど100本目となる今回で一区切りにします。 ずっと読んで下さった方も、時々読んで下さった方も、冗長な文章にもかかわらず目に留めていただき、ありがとうございました。 もっと短くしないと誰も読まないと思ったのですが、書きたい内容を犠牲にしてまで短くするのは本末転倒な気がしたため、途中から開き直りました。

          松雪泰子さんについて考える(100)感謝・お詫び・総括

          松雪泰子さんについて考える(99)好きな作品

          過去の出演作品のうち、配信あるいはDVD化されているものはほぼ全て観たと思う。 しかし、90年代作品や単発スペシャルドラマ等の多くは観る手段が無く、例えば『白鳥麗子でございます!』(1993年ドラマ版)、『ベストフレンド』(1995年)、『硝子のかけらたち』(1996年)、『勝利の女神』(1996年)、『名探偵 保健室のオバさん』(1997年)などの有名作は未視聴。 いつか何かの機会に運よく再放送されるか、権利関係が解消されて配信が始まるかを、気長に待つつもり。出演者だけ

          松雪泰子さんについて考える(99)好きな作品

          松雪泰子さんについて考える(98)『ビギナー』(第11話 最終回)

          ◀前回(第10話) *FODの作品ページ* ※ネタバレを多く含みます。(最終回以外の回にも話が及びます) 劇中も放送日もクリスマス時期。修習生が卒業によりバラバラになる寂寥感・年末の焦燥感・最終回の喪失感が混じり合い、放心状態になりながら観た思い出。 森乃(松雪泰子)の指輪が、婚約指輪は別にしても、この回だけの嵌め方。 ■序盤:卒業試験 卒業試験。第1話冒頭と同じ大教室(大講堂)。森乃の指輪が、前回までと異なる指に。この件は後述。 森乃は、札幌行きの話が立ち消え

          松雪泰子さんについて考える(98)『ビギナー』(第11話 最終回)

          松雪泰子さんについて考える(97)『ビギナー』(第10話)

          ◀前回(第9話) *FODの作品ページ* ※ネタバレを多く含みます。(第10話以外の回にも話が及びます) 楓(ミムラ)が警察の任意事情聴取を受ける。図らずも、被疑者(参考人)側の立場を体験学習することに。 桐原(堤真一)と森乃(松雪泰子)が大きな局面を迎える。 ■序盤:教務課の山本の忠告 山本(金田明夫)が、卒業が近い「この時期」の気の緩みについて修習生に忠告してまわる。「この時期」テロップの連発。山本は第1話あたりと違い、コメディキャラに染まっている。 何か不

          松雪泰子さんについて考える(97)『ビギナー』(第10話)

          松雪泰子さんについて考える(96)『ビギナー』(第9話)

          ◀前回(第8話) *FODの作品ページ* ※ネタバレを多く含みます。(第9話以外の回にも話が及びます) 前回(第8話)で一皮剥けた楓(ミムラ)が今度は検察官適性を見せ、弁護士以外の道が浮上し始める。 桐原が検察官たるものをどう考えるかに関しても大きな局面が到来。 最終回が近づき、森乃の進路問題も顕在化。 ■序盤:検察官取り調べ実習 検察庁において検察官修習が始まる。 修習を担当するキリッとした検察官役で中島宏海さん。恥ずかしながらつい最近まで存じ上げなかったが

          松雪泰子さんについて考える(96)『ビギナー』(第9話)

          松雪泰子さんについて考える(95)『ビギナー』(第8話)

          ◀前回(第7話) *FODの作品ページ* ※ネタバレを多く含みます。(第8話以外の回にも話が及びます) 老夫婦殺人事件の解決編。かなり濃い内容。 繰り返しになりますが、やはり法曹界に進もうとしている若い人には全員観て欲しい。 ■序盤:裁判所 東京地裁に赴く楓(ミムラ)。事件の担当裁判官(若林豪)と挨拶。若林豪さんは山口P代表作『ランチの女王』にもご出演。声がいい。 本物の裁判所資料に、被告人(夫)や被害者(妻)の本名。これまで8人で議論した際の事件資料では「男A

          松雪泰子さんについて考える(95)『ビギナー』(第8話)