勝手にズーラシアでの最強ルートを考えてみた~事前考察編~

 2022年の春よりレギュラー番組となった「ZOO-1グランプリ」という番組において、2022年5月17日放送回では「動物園の最強ルートを飼育員たちが考える」という企画が放送された。放送回では東武動物公園での最強ルートを考察し、それを実際に楽しんでもらうという企画であり、動物園の楽しいポイントを凝縮してルート選びを行っていた。それを見て、個人的に「ほかの動物園でもやってほしい」と思った。だからこそ、勝手に自分なりに動物園の最強ルートを考えてみることにしたのだ。


最強ルートとはなにか

 まず、最強ルートとはどういうことなのかというのを考察していきたい。一言でいえば、「その施設を最も効率的に巡って楽しめるルート」といえるだろう。その際、どういうことをその動物園で楽しんでほしいのかといったこと(楽しみ方)や、イベントなどの巡り方、展示されている生きものを最も魅力的に観察することのできる時間帯など、様々な観点からルート選びを行う必要がある。例えば、朝や夕方に活発に活動する生きものを昼間に観察するというルート設定や、逆に活発に動いている時間帯を決めて設定するのではなく、寝ている時間であっても魅力的であるなら、その姿を観察できるということのほうが重要であるともいえる。

 今回検証するのは横浜市にあるよこはま動物園ズーラシアである。飼育員の方によるとっておきトーク(キーパーズトーク)は、現在は都合により平日のみに行われているが、ルートは「土曜日もしくは日曜日といった休日」という条件で考察するということをルールとして定めることにする。

最強ルートを決めるにあたっての基本的なルール

 まずは、ルートを決めるにあたって大切となる、基本的なルールを決めることから始めていきたい。番組内では「東武動物公園において最もイベントのある土曜日」という決まりでルート作成を考えられていたということから、今回考察するにあたっても「休日のレジャー」という点を考慮してルートを選択することになる。また、工事などで通れなかったり展示されていなかったりするといったことは考慮せずにルートを考察する。
 次に、「すべての展示やイベントを巡る必要はない」という条件も加えておくことにする。なぜその条件にするのかというと、状況によっては訪れることができない場所や、体験することのできないイベントなどがあるということも考えられるため、1日ですべてを巡ることができないということもあり得る。また、実際に放送を確認しても、イベントの取捨選択が行われており、できなかったことや訪れられなかったイベントなどはまた違う機会に楽しめるようにするという点も重要だからこそ、この考察の基本ルールとして定めておきたい。
 そして、放送においては開園から閉園までずっといるというのもあった。だからこそ、これも条件に加えることにする。

条件をまとめると、以下の通りになる。

  1. 開園から閉園までいること前提で時間を決める

  2. 休日に訪れることを前提とする

  3. 1日ですべてのイベントや展示を巡らなくてもよい

 この3点を基本として、ルートを考察していきたい。

展示されている生きものが行動することの多い時間からの考察

 まずは、ズーラシアで展示されている生きもののうち、人気の高い生きもののの種類から考えていきたい。
 経験上、ズーラシアにおいて人気の高い生きものは主に以下の通りである。

  • オカピ

  • ユーラシアカワウソ(中国亜種)

  • アムールヒョウ

  • スマトラトラ

  • リカオン

  • チーター

  • インドゾウ

  • ホッキョクグマ

  • レッサーパンダ

  • マレーバク

  • キリンとシマウマ、エランド(加えてチーターもいる時もある)の混合展示

  • ヒガシクロサイ

  • ライオン、インドライオン

  • ミナミアフリカオットセイ

  • ミーアキャット

  • バードショー(11時30分からと、14時からの2回)

 人によって感覚が違うので、これもおすすめという生きものがいると思われるが、まずはこの生きものを選択しておく。
 次に、個人的におすすめの展示や生きものをあげていきたい。

  • ドール

  • ヤブイヌ

  • タヌキと二ホンアナグマ

  • ウォークインバードゲージ

  • セスジキノボリカンガルー

  • チンパンジー

  • ぱかぱか広場

  • オオアリクイ

 これらの種類のうち、昼間にあまり活発ではない種類を抽出していく。

  • ユーラシアカワウソ

  • アムールヒョウ

  • リカオン

  • チーター

  • マレーバク

  • ライオン、インドライオン

  • ドール

  • ヤブイヌ

  • オオアリクイ

 とはいえ、寝ている姿を観察してほしいという面もあるからこそ、これらの種であっても寝ているときも見てほしいという思いもある。しかし、カワウソに関しては、寝ているときに見落とす人が多く見受けられるからこそ、特にカワウソに関しては寝ている姿ではなく起きて活発に動いている姿を観察してほしいという思いがある。チーターは間近で観察できる場所があり、そこでは昼間であっても観察しやすいという点がある。むしろ、寝ている姿を見ることがしやすいという点では、ルート考察においては昼間になってもよいとは思う。

地図を用いての考察

 では、これらの視点をもとに、地図を見てみよう。

出典:よこはま動物園ズーラシア公式サイトより

 真っ先に訪れてほしいというところを考えると、正門から訪れた場合では、「亜寒帯の森」エリアに直行するのをお勧めしたい。カワウソやアムールヒョウなど、開園してからすぐの時間帯が活発に動いている姿を観察できるからこそ。正門から歩いてかかる時間を10分から15分程度と仮定すると、開園が9時30分なので9時45分に到着ということになる。この際、向かうときはカンムリシロムクの展示施設の近くにある近道を通るのがよい。カワウソやヒョウの展示を見てから次に向かうのは、ウォークインバードゲージになる。
 展示における滞在時間は人によって異なるので、共通して考えることの多いお昼ご飯の時間をもとに考えることになる。12時くらいになると、園内のレストランはどこも混雑する。その時間帯を避けて食事をするとなると、11時から11時30分くらいにはレストランで食事をすることになる。そうなると、オージーヒルで食事するか、それともサバンナテラスで食事をするかでルート選択が異なる。

オージーヒルで食事するルート

 まずはオージーヒルで食事をするルートから考察していきたい。そうなると、主に午前中に行くことになるのは「中央アジアの高原」や「日本の山里」、「オセアニアの草原」や「アジアの熱帯林」エリアを中心に楽しむことになる。このうち、午前中の時間帯に活発になることの多い生きものとして重要なのがマレーバクだ。ウォークインバードゲージを出たら、マレーバクのところ(ジャングルカフェ)まで戻る。だいたい10時30分くらいに到着するとすれば、戻るルートでのんびりとレッサーパンダやインドライオンなどを観察しながら向かうのがよいと思われる。その際、亜寒帯の森に向かうときに使った近道を用いて、カンムリシロムクのところへ向かうのがよい。そうすることで、ゆったり時間を過ごしながらマレーバクのところへと向かいつつ生きものたちを観察できる。
 ジャングルカフェの近くでマレーバクやスマトラトラを観察したらウンピョウの方向へと向かっていき、オージーヒルまで戻ることになる。時間によってはルート沿いに進めばよいが、先に食事を済ませておきたいならレッサーパンダのところにいく直前にオージーヒルへ向かう近道があるので、そちらを通ることになる。
 食事を済ませたら、あとはルートに従って13時45分くらいにバードショー広場に到着することを意識して巡っていくのがよいだろう。そして、リカオンを観察したらそのままバスに乗って正門に戻るのもいいし、体力があるなら「アマゾンの密林」エリアまで戻り、ヤブイヌの観察をするのもよいだろう。15時30分くらいであればヤブイヌも動いている場合が多く、そこからアマゾンセンターの近くにある近道を使ってドールの展示に向かうのもしやすい。そして帰るときはアマゾンセンターから正門に行けるルートがあるので、そこから帰るのがよいだろう。

サバンナテラスで食事をするルート

 では、サバンナテラスで食事する場合はどうするのか。ウォークインバードゲージを出たら、まずはルート沿いにオージーヒルを目指しつつ生きものたちを見ていこう。オージーヒル前にたどり着いたら、近道を用いてレッサーパンダの近くまで戻り、そこから正門まで戻る。
 その後、バスで北門まで向かい、リカオンの展示まで向かう。そして11時30分からのバードショーの回を見てからサバンナテラスで食事、といきたいところだが、それでは混雑が予想される。サバンナテラスはオージーヒルと比較すると広くないので、バードショーが始まる前に食事を済ませておくのがよいだろう。サバンナテラスに向かいつつチーターなどを観察し、食事を済ませてバードショー広場に向かいつつアフリカンバードハウスなどを訪れていくのがよい。バードショーを見た後は、あとはひたすら正門に戻っていくだけである。だいたい15時くらいにアマゾンの密林に訪れて、16時くらいにインドゾウのところに行ければ理想的だろう。

事前考察を終えて

 これにて、机上でのルート考察を終了する。あとは、実際にルートを巡って、このルートがきちんと行えるのか検証することになる。実際に行う必要がある以上、検証編の投稿は遅くなると思われる。きちんと検証編を投稿すると考えているが、この時点でも実際にやってみたいという人はやってみても構わない。あくまでこのルートを参考にして、試してみてほしい。もしも試してみたのなら、コメントを頂けるとありがたい。

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