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【がん宣告】アリゾナに住む次男が希少な骨肉腫を宣告されてから1年が経ちました

アロハ!
ハワイ在住25年、
プロ・ソロフラダンサーのカプアナニ由美子グリーンです。
今日も快晴のホノルルからお届けいたします。

ご無沙汰しています。
ロックダウン中にYouTubeチャンネルをスタートして、
バタバタと忙しい日々を送っていました。
今回は遅ればせながら自己紹介を書こうと思ったのですが、
私の次男が希少な骨肉腫と宣告されてから、
ちょうど1年が経ったので、報告させて頂きたいと思います。

私は2回の国際結婚で3人の息子がいます。
写真向かって左から長男クリス、次男コディ、私、3男デビット。
長男と次男は4年前に再婚した旦那様ジョンの息子たち。
2人とも父親を慕い、私にもいつも優しく、
自分の家族を大切にする最高の息子たち!

突然のがん宣告
アリゾナ州に住む次男コディは36歳。
仕事も出世街道に乗って順調、家も購入。
美人妻と6歳の娘と絵に描いたような
健康で幸せな生活を送っていました。
去年の6月に突然体調を崩し、何ヶ月にも渡る検査の結果、
希少な骨肉腫であると宣告を受けました。
正式名は「軟骨芽細胞性骨肉腫」

ちなみに病院は今年も全米病院ランキング第1位に輝いた
著名な大手総合病院「メイヨー・クリニック」のアリゾナ支部。
世界中から難病の患者さんが訪れる大病院で、
敷地内にはホテルも隣接されています。
ガン治療で有名な病院が、次男の家から車で30分の場所に在るなんて、
まさにミラクル!不幸中の幸いでした。
そんな大病院でしたが、何回検査しても病名を特定できず、
検査の結果が出た時にはすでに右側の骨盤に
大きなグレープフルーツほどの腫瘍が膨れ上がっていました。
若いので進行も早く、医療チームが即結成されて、
入院、抗がん剤治療がスタートしました。

ハワイの私たちの生活も一変!
仕事の合間を見つけては、
ハワイからアリゾナへ通う日々が始まりました。
アリゾナまでのフライトは約6〜 6時間半。
日本に帰るよりは近いのですが、私は毎週フラショーに出演していたので、
まとまった休みが取りにくく、調節するのが大変でした。

8月終わりに抗がん剤治療が始まる
9月20日は私の50歳の誕生日。
前々から代役のフラダンサーを立て、1ヶ月の休みをもらい、
ロングバケーションに行く計画を立てていましたが、
次男が骨肉腫と宣告されてから、全てをキャンセル。
9月は次男の住むアリゾナへ行くことを決めました。
ちょうど抗がん剤治療の真っ最中で、
会えるか会えないか予定の立たない状態でしたが、
とにかく側にいて、一目でも会いたい一心でした。
9月のアリゾナ滞在中は奇跡的に抗がん剤の合間に
1度だけ会うことができました。
少し会わない間に、すっかり痩せて、髪が抜け、変わり果てたその姿に、
涙が止まらず。。。無力な自分を責めました。

抗がん剤治療を重ね、わかったことは、
ガンの進行が恐ろしいほど速いこと。
骨盤の腫瘍を取り除くには、
右側の腰から足を切断するしか方法がないこと。
著名な大病院でも例のない大変な手術で、命の保証はできないこと。
こんな絶望的な状況の中でも次男は希望を捨てず、
「妻と娘のために生きたい」と足の切断を決心しました。

1月、いよいよ手術の日
4日間に渡る大手術のプランが告げられました。
何があってもすぐ駆けつけられるように、
私たちは敷地内にあるホテルに宿泊しました。
まずは片足になることに備え、背骨を補強する手術。
次は右腰から足を切断。
最後は切断した足の皮膚を腰の部分に縫い合わせるというプラン。
もし私だったら精神的に耐えられないと思ったけど、
次男は冷静でポジティブで、驚くほど強靭な精神の持ち主でした。
手術前の最後のお別れの時に涙が止まらない私を逆に慰めてくれました。
早朝暗いうちに病院にチェックインして手術が無事終わるのをひたすら待つ毎日。
生と死と向き合った4日間でした。

手術は成功しましたが
まだ予断は許されない状態です。
少しづつ回復してきた頃、また抗がん剤治療をすると連絡がきました。
あれだけの大手術を乗り越えたのに、また抗がん剤???
私は大反対でしたが、決行されました。
案の定体調を崩し、病院に行ったのですが、
コロナウイルスでなかなか受け付けてもらえない状態。
急患で連れて行った時には、英単語が難しくうまく説明できないのですが、
抗がん剤の影響で脳が腫れて出血してバクテリアが入ったとかで、即入院!
脳が麻痺して危険な状態なのに、
コロナで奥さんも付き添えないという最悪の事態。
とりあえず手術をするので、サインが必要だと
イースターサンデーの早朝に奥さんが呼び出されました。
ネガティブなことは考えたくありませんが、
今回は脳だと聞いて、絶望的になりました。
私たちはハワイがロックダウンになりアリゾナへフライトもできない状態。
コロナで誰にも看取られず、病室で1人で亡くなるなんて、
信じられない気持ちでいっぱいでした。

奇跡が起こりました
涙、涙のイースターサンデーを乗り越え、
何日か経ったころに連絡がきました。
「コディが少しづつ回復してる!」
えっ?耳を疑いましたが、まさに奇跡が起こりました。
今では、たまにFace Timeができるほどになりました。

有名YouTuberの長男も動画をアップ!
ご協力お願い致します

そして昨日、次男の友人たちが Go Fund me 
という募金のサイトを立ち上げました。
Cody's Road to Recovery  
タイトルが「コディの快復への道」
私はこのタイトルを見ただけで号泣してしまいました。
まさかこんな日が、「快復」のお知らせができるようになるなんて
実は今でも信じられない気持ちでいっぱいです。
度重なる入院と大手術を繰り返して、
医療費がすごいことになっています。
義足も必要です。
ご協力頂けたら嬉しいです。
この募金活動を広めるために、
アメリカで有名なYouTuberの長男が動画をアップしました。
彼は今までプライベートなことは一切動画に出さなかったのですが、
今回は弟のために立ち上がりました。
募金のリンクも動画の概要欄にあります。
リンクはこちら↓





最後に
生と死を意識した大変な1年でした。
健康でいきているのがどんなに素晴らしい事なのか、
思い知らされました。
ガンを宣告された時、父親であるジョンの落ち込みぶりが激しくて、
戸惑いましたが、今はやっと笑顔が戻りました。
ジョンと長男、次男の親子関係もまた素晴らしく感動しています。
これからも快復に向けて長い長いリハビリが続きますが、
グリーン家総出でサポートしていきたいと思っています。

長文になりましたが、
最後まで読んで頂きありがとうございます。

Mahalo,
Kapuanani Yumiko Greene


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