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”ふじのくに茶の都ミュージアム”へ行って来た!

こんにちは、レッドキャップです。今回は静岡県島田市にある「ふじのくに茶の都ミュージアム」での体験を綴っていきたいと思います。



1.お茶への関心の高まり

私、ここ半年くらいの間にお茶への関心が高くなり、お茶のことをもっと知りたい!と思うようになりました。


「何かきっかけがあったの?ゲームと動画に明け暮れていた君が一体どうしたっていうんだ?」

それが、明確にこれといったきっかけがよくわからないんですよね…お茶の動画を観ること、毎日お茶を飲むことなどなど、お茶に触れる機会は確かにありました。しかし、お茶を深く知りたいといつから思うようになったのかは未だわかりません。まあ、とにかくこの関心を大事にしていけたらなと😊


それ以来、お茶の本や、YouTubeなどを観るなかでお茶の歴史や込められた思いなどに少しずつ触れています。最近は森下典子さんの「日日是好日」という本に感銘を受け、本格的に習ってみたいなぁなんて思い始めています。


そんな私が「ふじのくに茶の都ミュージアム(以下茶の都ミュージアム)」を知るきっかけとなったのは、noteのとある記事でした。note記事を読み漁っていたところ、静岡県に茶の都ミュージアムがあることを知ります。その記事を観ていたらだんだん自分で行って体感してみたくなり、いつかいくためにメモしておきました。ようやく実現できたのが今回、記事を閲覧してから3~4カ月後のことでした。


ふじのくに茶の都ミュージアム



2.茶の都ミュージアムの魅力

ここからは、私が茶の都ミュージアムを訪れて感じた魅力についてお伝えしていきます。

①挽いて、触れて、嗅いで、飲んで

茶の都ミュージアムでは、お茶を五感で感じられる工夫でいっぱいでした。茶摘み体験・手もみ体験・抹茶挽き体験・茶道体験など多種多様な体験ができます。今回私は抹茶挽き体験・茶道体験・牧之原ティーテラス体験なるものに参加してきました!

・抹茶挽き体験 
ここでは、石臼を使った本格的な抹茶挽き体験ができます。抹茶になる茶葉は”碾茶(てんちゃ)”と呼ばれています。摘採の20日以上前から日光を遮ったり蒸し時間が煎茶などに比べて短かったりなど、特有の方法で生産されるものです。この碾茶を、石臼の上にある穴に入れた上で挽き始めます。


石臼 上の穴に碾茶を入れます


碾茶を入れたら反時計回りに回します。2秒で1周するくらいのスピードで回すことがポイントのようです。ペースを保つのが難しく、また挽いてもあまり抹茶が出てこないので何度もぐるぐるする必要がありました。たくさんぐるぐるして出来上がった抹茶がこちらです ↓↓↓


自分で挽いた抹茶
出来上がった抹茶を入れる袋

いざ出来上がると、達成感がありました!ハケのような道具で集めて袋に入れます。なんと自分で挽いた抹茶はお持ち帰りができるんですよ!!ミュージアムの方は抹茶ラテや抹茶アイスなどいろいろな楽しみ方があると教えてくれました。私は、スーパーカップに振りかけて抹茶アイスにしたり、お湯に注いだりして楽しみましたー。入れるだけで別の食品になるので抹茶ってすごいなって思いました。自分で挽くという体験はなかなかできないので、いい体験になりました。


・茶道体験
茶の都ミュージアムに来たら必ず体験してもらいたいのが茶道です。お茶を点てる体験と先生に点ててもらったお茶をいただく2つのコースから選べます。私は自分で点てる体験を選択しました。

ここではお茶の点て方や飲み方をお茶の先生から直接教えていただけます。お茶の前には時期によって変わる和菓子を食べました。私が訪れたときは桔梗の和菓子が提供され、映えた紫色の美しさとしっとりした甘い餡がなんとも絶妙でした。
続いて、抹茶をいただきました。抹茶を点てる時には、茶筅(ちゃせん)という竹でできた道具を使ったのですが、先生のように素早く腕を動かすことができませんでした。先生の「これくらいしか能がないものですから」と言って難なく点てるその姿が素敵で、強く印象に残っています✨


抹茶と和菓子(桔梗)

抹茶をいただいたとき、「あまり苦くないな」と思いました。先生曰く、抹茶の前に和菓子を食べることで味のバランスがとられるとのことでした。すーっと飲めたのにはそのような理由があったのだという驚きと学びがありました。

他にも、主人が茶碗の中央部分を向けて差し出してくれるのに対して客人は回して中央からずらすことでおもてなしの心とと謙虚な心があらわれることや口をつけたところを指で拭うことなど、作法の一部を教えてもらいました。今まで謎だった作法の理由がわかり、お茶というものに近づけた気がしました!


因みに茶道体験ができるのは、江戸時代の茶人、古堀遠州ゆかりの茶室を再現した建物の中です。足を踏み入れた瞬間から黒を基調とした質素で落ち着いた空間に出迎えられます。茶の都ミュージアムに行った際は必ず行くべき場所だと思いますので、ぜひ行ってみてくださいね!


・牧之原ティーテラス体験
牧之原大茶園展望テラスで、2種類のお茶を体験できます。バスケットタイプとワイングラスタイプがあり、私はワイングラスタイプを選びました。壮大な茶畑が眼下に広がるなか、うまみの深い高級なボトリングティーを味わえるなんてとっても贅沢な体験でした!私の行ったときは貸し切り状態で、景色を独り占めできました! ↓↓↓


牧之原大茶園とお茶

茶園では無数の扇風機のようなものが回っていました。スタッフの方に聞いたところ、主な目的は霜を防止するためであると知りました。新芽は寒さに弱いため対策として設置されているわけですねぇ。「防霜扇(ぼうそうせん)」と呼ばれているそうです。おだやかな茶園にくるくると回る防霜扇、地元の人にはとても親しみのある風景だといいます。風情がありますねえ。


②お茶を体系的に学べる展示たち

茶の都ミュージアムは様々な体験に加え、世界のお茶から静岡のお茶まで包括的かつ体系的に学べる展示が揃っています。たくさんあるので紹介しきれませんが、今回は内2つの面白い展示を紹介していきます。

1つは企画展「茶摘みの移り変わり」という展示です。こちらでは茶摘みの技術発展や手摘み(手で新芽を摘む手法)の種類を学ぶことができました 。説明で面白いなと感じたところを引用したいと思います ↓↓↓

お茶摘みさん
お茶摘みさんというように「さん付け」なのは、雇う側には出稼ぎ労働者であっても、機嫌を悪くして帰られてしまうと一番茶が台無しになるという心配があったからです。お茶摘みさんが来るのを一番待ち望んでいたのは、村の青年たちで、昼の疲れも忘れて娘のいる家に出かけ夜遅くまで話こんで、それが縁で結婚した者も多かったそうです。

中川致之ほか2008『茶大百科」農山漁村文化協会
中村羊一郎ほか(2012)『お茶王国しずおかの誕生』静岡県文化財団
中村羊一郎(1998)『番茶と日本人』吉川弘文館


「むかしの人も人間味に溢れていたんだな!女子を追いかける男子ってのはいつの時代も変わらないのかねぇ。」


そうかもしれませんね!村の青年たちは、お茶摘みさんが来るのをさぞ楽しみにしていたんでしょうねぇ(o^―^o)。機械が導入されるようになってからは、このような慣習も徐々になくなっていったのでしょうか?そうだとしたら、機械導入に断固反対した人がいたかもしれませんね(笑)


2つ目は世界のお茶の常設展です。お茶ってとてもインターナショナルなものであり、土地の特性や文化によって多様な発展を遂げてきたことを学ぶことができました。世界中で生産されるあらゆる茶葉が展示されており、触ったり嗅いだりして感じることができます。私も茶葉を手に取ってみましたが、鼻がつまっていたのか鈍かったのかわかりませんがあまりにおいを感じることができませんでした…素人にはわからない領域なのかもしれないので、感じられるまで精進してきたいと思います!



世界のお茶の種類※手前は日本多め
世界へ広がった喫茶習慣

世界お茶のなかには漬物として親しまれたり、固形に加工されて流通したりしていたそうです。ここの展示品は、私の「お茶像」をどんどんアップデートしていく情報で溢れていました。また、黄金の茶器やカラフルな茶器など、日本のシンプルなデザインの茶器たちと似ても似つかない茶器たちに出会うことができました。


「へぇ~気になるな。写真みせてみせて!」


…すみません、撮りわすれましたm(__)m。ぜ、ぜひ調べてみてください!(丸投げ)


と、いうわけで今回はずっと行ってみたかった「ふじのくに茶の都ミュージアム」で体験したことをお話してきました。拙い文章でしたが、茶の都ミュージアムの魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。あ、伝え忘れていましたがこの施設大学生までは無料で入場できます(なんてお得!)。大人でも300円でお茶を学ぶことができるので行かない理由がありません!ぜひぜひ行ってみてくださいね!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!
ーレッドキャップ





まさかnote記事に出会った場所に行けるなんて思っていなかったので感激です!出会いって人生を豊かにしてくれるんだなって思えました。今後さらにお茶について勉強し、情報提供をしていきますので時々寄ってくれたら大変うれしいです。 ではまた__







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