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仕事の話:3

 解体作業を通して

「人に必要な物はなんだ」
ゴミ分別をしてて身に沁みてそう思った。


可燃ゴミとして出す衣類や布団

今、必要最小限の家具や家財で生活する人、そういうポリシーで暮らす人を称して「ミニマリスト」と呼ぶそうである。
家屋解体で遭遇する大量の衣類や寝具はどういった物なのかと言うと普段着、よそ行きの他に冠婚葬祭用の礼服スーツから晴れ着、喪服などある。寝具は家族用に加えて来客用まで備えてある。食器類なども山間部、街中、海岸部と住環境とは関わりなく、何人分用意してたの?とため息出そうな量に遭遇する事もある。
特に仏事用の御膳や飯椀、汁椀などニ、三十人分は出てくる。そしてそれらを並べる
テーブル、座布団と物は果てしなく増えて行く。かつてお葬式や結婚式は自宅でする習慣があった。
私自身も祖父、祖母、父は私の生まれた家で行った。
母は葬祭会館を使わせてもらった。

コロナで仏事事情は大きく後退したと友人である一人の住職は語った。この先の護寺をどうしていくか不安で仕方ないと漏らした。

会館葬けしからぬとお寺関係者から揶揄されたものであるが葬祭会館もこじんまりとした葬儀が増え経営は思わしくないと聞く。妹から関東圏ではそこに外国勢力が進出してると聞いた。某アジアの大国の様である。
家屋解体業者も見積もり額の安い所はそちら系があるのでご注意を。何がNGなの?
と思われるでしょう。それはズバリ廃棄物の処理、適切な処理がされなかった場合に発注した施主に責任が及ぶ可能性もあると言う事です。

まあ安い見積もり出す所が全てそうだとは申しません。不法投棄とかはかなりリスクの高い行為で罰則は億単位(法人)、個人でも数百万から数千万、ゴミの監視は空と陸からされていますがすり抜けるやからが居るのでしょうね。

解体物件の残存物はある日を境に時間が止まってしまった物。
さすがに冷蔵庫の中にまで物が残ったままと言うケースは少ないですがゼロでは有りません。想像するに1人暮らしになった実家の親が自宅で病変してそのまま施設か病院へ行きそのまま帰らぬ人になったのでは? そんな状況なんですよ。

 なので娘からくれぐれもそうならない様にしておいてねと頼まれています。 
さて、今日から新しい現場です。海岸部から少し山手に入った所です。進入口の確保からです。

散文拝読ありがとうございます。


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