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コミュニケーションについて

人は自分の見たいものを見て、聞きたいことを聞くものだそうである。

昔、誰かに言われたことがあるのだが、
・どんなに雄弁な人であっても、自分が言いたいことのせいぜい7割くらいの内容しか言語化することはできない。
・人は、他人の言わんとすることのせいぜい7割くらいの内容しか理解できない。
・0.7×0.7=0.49ということで、相手に伝えたつもりになっていても、ちゃんと伝わっているのはせいぜい半分未満である。
ということなのだそうである。

したがって、大事なこと、絶対に伝えたいと思うことは、執拗なくらいに何度も何度も繰り返し言い続けるしかないということになる。面倒くさいが仕方がない。

リモート会議というのが最近は多いが、リアルに会った際の相手の全身から伝わる情報量と、リモート会議で伝わる情報量と比べると、やはり圧倒的にリアルに会った際の情報量の方が大きいということがわかる。リモート会議の限界をわきまえた上で活用するのは悪いことではないが、万事それで解決できると考えるのは間違っていると思う。

僕がいま籍を置いている会社は若いメンバーの多いスタートアップ企業であるせいか、なんでもリモートでやろうとする。結果として、コミュニケーション・ギャップが解消されないまま積み残っていく。やたら打ち合わせをやっているのだが、風通しは一向に良くならない。自分の言いたいことを相手に伝えた「つもり」になるには、リモート会議は悪くないのだが、お互いに「つもり」が飛び交っているだけなのかも知れない。

まあ愚痴をこぼしていても仕方がない。どうしても伝えたいことがあれば、リアルに会ったときにも言い、リモートでも言い、テキストでも伝え、それらを繰り返し繰り返し継続する。「何回も同じことばかり言うなよ」と言われても言い続ける。

これしかない。

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