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2023年読んだ漫画と本と、ゲームの話。【漫画編】

昨年末までに終わらせる予定だったが、すっかりサボってしまったため年を越してしまったが備忘録として残していく。
これは昨年読んだりプレイした【書籍・漫画・ゲーム】で印象的だった作品を挙げていこうという私が勝手に始めたシリーズであり、先日はこちらを公開した。

今回はその続きの【漫画編】である。紹介するにあたり一応、以下のようなルールを設けてある。
・漫画は5巻以内のものに限る。
※好きな作品が多すぎるため、2022年以前に紹介していない作品から選出。

前回同様、記事が長くなりすぎないように自分の感想ツイートを引用しながら紹介していく。

東京ヒゴロ3巻(完結)/松本大洋
朴訥な男、塩澤の「新しい雑誌を作りたい」という熱い気持ちに、かつて交流のあった漫画家たちは心を動かされていく。
1巻から面白かったが、完結巻である3巻の終わり方が素晴らしく、読まれる方はぜひまとめて読むのをお勧めする。
これは朴訥改めアツい男、塩澤が皆を巻き込んで一つの作品(雑誌)を作り上げていく中で語られる、それぞれの人生の物語である。

環と周/よしながふみ
「きのう何食べた?」のよしながふみ先生の短編集。
漫画を読んだ感想は基本140文字以内にしているが、あまりの素晴らしさに1ツイートに収まらず、2回に分けて投稿してしまった。
書店でも積んで展開されていたが、感想ツイートに意外と反応がなくて驚いた。本作は、とある家庭の話から輪廻転生のオムニバスストーリーへとスライドしていくが、どの時代でも大切な存在である人は必然的に惹かれあい、巡り合うのだということを丁寧に描いており、男女問わずおすすめしたい名作であると感じている。説明が野暮ったくなるほどとにかく読んでいただきたい作品だ。1巻で完結なので手に取りやすいかとも思う。

今どうしてこういった作品を先生が描かれたのかについても言及されている、こちらのインタビューも併せて読むのをお勧めする。

アフターゴッド/江野 朱美
「神の目」を持つその少女・和花は、神を殺そうとしていた。
神が侵略し「危険区域」と呼ばれる場所が存在する日本における、神秘と禁忌のストーリー。緻密な線で描かれる神々の姿は時に尊大であり恐怖であり、人間らしいふるまいも見せる。見てはいけないものがまるでそこに描かれているかのように思えるのに、魅入られたように目が離せない。
どうして神は人の居場所を侵略するのか、どうして彼女は神の力を持つのか、そもそも神とはなど、読んでいるうちに様々な疑問を生む衝撃作だ。
現在5巻まで刊行されており、これからの展開が楽しみで仕方がない。
とにかく面白いの一言に尽きる。

書籍より漫画のほうが読んでいる冊数が多いため、上記ルールにのっとった上でより印象的だった3作品を厳選し紹介させていただいた。
前回の記事も含め、読んだ方が一冊でも手に取ろうと思ってくれたら嬉しいし、元書店員冥利に尽きるというものである。
今年も気になった漫画は片っ端から読んでいきたい。

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