汚れつちまつた楽しみも...
懈怠のうちに死を夢む。
悲しみだけでなくとも楽しみですら汚れてしまった。
目一杯に楽しむこと、目一杯に悲しむこと、共にできなくなっている。
勿論、楽しいことは楽しいし、悲しいことは悲しく感じる。
ただ、それをうまく咀嚼できなくなってきた。
うまく飲み込むことができずに気持ち悪く息苦しくなる場面が増えた。
どこを見回しても正解なんて落ちてない。
飲み込むしかなくともその回数が増えれば増えるほどに疲弊してしまう。
楽しかった旅行も、新しく買った車、パソコン、カメラ、趣味はあるし、楽しんではいる。
ただただ単純に楽しんだり、悲しんだりはしているのかもしれない。
ただ、漠然とした虚無感に襲われている。
さらに記憶の中に飛び込むと固形物がめちゃくちゃ残っている。
全然噛めてない。
それでもいいのだろうが、もやもやするし消化不良で崩れて壊れてしまう事が増えてきた。
自分が何をしているのか、何をしたいのか。
それは記憶と頭の中に大体あるはずなのに、ふとした瞬間にわからなくなってしまう。
漠然とした思いだけが残ってぽっかりと中身が抜け落ちてしまう。
理由を見失ってしまって迷子になっている。
どこに向かえばいいのか、何故ここにいるのかがわからない。
とりあえず前に進むしかないのだが、踏み出す理由すら見失ってしまった。
世の中はバラ色ではない。実に雑多な色をしてる。
某小説の一節。
雑多すぎる。
浮世は雑多すぎて見失ったのかもしれない。
目移りも激しく、情報に溺れ、ものすごいスピードで消費していく。
そんな浮世では指針が多すぎる。
何を信じていけば良いのかわからない。
ここに今いることすら信じられない。
自分も信じられないのに何を信じて浮世を進めば良いの?
背伸びして捕まえた玄関の取っ手の向う側は、実に雑多すぎた。
単純で単調な世界を思っていたわけではないが、自分のキャパを大きくオーバーしてしまった。
むしろ疲弊してキャパが減ってしまったのかもしれない。
むずかしい。
楽しかったことも苦しいことも悲しいこともここに出力できていない。
漠然とした思いだけをここにどうにか言語化している。
なにをしているのか自分でもよくわからないが、どこかでこうして出力しないと内々に溜め込んでいってしまう。
もうちょっとそれぞれの感情をうまいこと言語化してまとめたいのに、そこまでの体力もない。
単純に体力の問題なのかなんなのかよくわからない。
どうしましょ。