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鬱からの脱出!⑯

映画を見ながら理解しようにもよくわからない話で、
一緒に見てた彼もそう思っていたらしい。

一番後ろの席でどんどん暇になり、
チラチラこっちを見られているような気がする…。
目が合うと小さい声で、
「この映画なんかわからへんな笑」
「私もそう思っててん爆笑」

誰にも聞こえない小さい声で喋って、
なんか学生時代のヒソヒソ話を思い出した。

ある意味楽しい映画だった!

そして、その日に私たちは付き合うことになった。

そこから毎日笑わしてくれる彼氏。

人って属性みたいなものがあって、
お笑い芸人の好みでも分かれると思うのだけれど、
私にとって彼はツボだった。

発想が斜め上だったからだ。

私はとても思考が巡ってしまうから、
それをどこかに吐き出したくてSNSに長文で吐き出してしまう。

だけどフォロワー0のアカウントとかではなく、
それなりに200人足らずの普通のアカウントでしてしまう。
少なからず、誰かにわかってほしいみたいな気持ちがあったりするんだろう。

そんな中くるコメントはいいものばかりではない。

「感情あるだけマシやで」

そんなコメントが来た。
感情で多くの人が悩んでいるのに、
少なからず私はそれに振り回されてるのに。

そのコメントをしてきた主は元彼だった。
その元彼は施設育ちでムードメーカーな存在だった。
だからか、「俺の方がしんどい」みたいな、
マウントなのか、励ましなのか、
どういうつもりで今の私に送ってきてるのかが、
私にはわからなかった。

嫌な別れ方をしたわけじゃないから残してたけど、
なんだかそのコメントモヤモヤする。

そんな時彼は「それはむかつくな〜」とか
私への共感ではなく、

「そいつさ、多分感情ないから、
ぷるめりあの気持ち、わからへんねんで爆笑」

って言われて、

「確かに!!!爆笑」

嫌なことがあった時に、
一緒に落ちてくれるのも優しさだけど、
笑いに変えて私を笑顔にさせてくれるのご、
その彼のいいところでした。

次回、最終話
鬱からの復活!!⑰

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