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『自分を知る』~特攻隊~
皆さん、こんにちは。毎日、猛暑ですが、お元気ですか?
私はこの度、お休みを使って、鹿児島の知覧特攻平和会館に行ってきました。
今回はこの特攻隊という方々を考えたいと思います。
上記の「三角兵舎」をご存じですか?
私は知りませんでした。
特攻隊の方々は、出撃するまでの間、この三角兵舎で過ごすとの事でした。
敵から、見つからないよう三角の屋根にも落ち葉などで隠すため、中はジメジメして、とても劣悪な環境だったと書いていました。
この中で、家族や婚約者などに遺書を書くのです。
誇りに思って、この特攻隊に志願するものの、布団をかぶって声を殺して泣いていた兵士も多かったとの事でした。
皆のいる前では気丈にふるまっていても、今の中学生や高校生のような10代の方や、20歳そこそこの若い方々です。無理もありません。
この中で、私たちを守ろうと、その命令に従い、自ら命を懸けて突撃する心情はどれほどのものだったろうと思います。
その方々がいたことを、私は詳しく知りもせず生きていたなと。
この方々のすさまじい生きざまがあったこと。日本や愛する家族を守ろうとし、未来への平和を願ってくださった方々がいたことを詳しく知れました。
その遺書や恋文など、沢山ありましたが、どんな思いだったろうかと、心が締めつけられるものでした。
きっと、特攻隊を経験したであろう方々も、今、現在に生まれて来ている方々もいるんではないだろうかと思います。
輪廻は続くものです。
特攻隊として、命を捧げ、その後の日本を見てみたいと思うものだろうと思うからです。
実際、患者さんで、「特攻隊が、すごく気になる」という美容師さんがいらっしゃいました。
自分の中に湧き出る思いに不思議がられていました。
イケメンで、お客様にも人気だろうと思う、その方は、この『自分を知る』という事に大変、興味をお持ちで、仕組みを伝えると凄い速さで吸収し、自分を調べて続けていらっしゃいます。
「気になるのなら、ぜひ、行ってみてはいかがですか?
気になる写真があれば、もしかしたら自分と関わっているか、あるいは自分なのか?など自分が何を感じるかが面白いですよ。」
その方はいつか知覧を訪れて確認されるのではないでしょうか。
私も何を感じるのか楽しみでした。
実際に感じたことは言葉では現わせられないものばかりでした。言葉を超えてしまうのですね。
心を現す言葉がないという事は、その感覚は言葉を超えたという事になります。
広島、長崎の原爆資料館とともに、知覧特攻平和会館は、日本人なら、一度は見ておくべき場所だと感じました。
このような存在がいたことを知っているのと、知らないのとでは、今後の生き方が変わってくるだろうなと思うからです。
印象に残った銅像や、色んなものがありましたが、目を奪われたものがありました。
正面玄関から入ると、特攻隊として命尽きた方を6人の天女が抱きかかえ、天に召されていく姿の壁画は、生々しい現実と、こうやって帰っていかれたのだなと思えるものだったのです。
このような悲劇を繰り返さないよう、バトンを渡された私たちが、今後、どう生きるかが、この特攻隊の方々の命を無駄にしないことになると思いました。
いつか、機会があれば、この特攻隊の存在を知るのもいいのではないでしょうか?
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