日記「僕とオーディオショップ」
初夏あたりからぽちぽちレコードを買っている。実は夏にターンテーブルも買った。レコードはいいぞ。
レコードを初めて買ったのは近所の昔からやっているオーディオショップ。たまたまレコード市をやっていたのだ。
レコードは洋楽にハマりだす前から気になっていた。CDやパソコンで聞くのと音がどう違うのか知りたくて。でも僕にはレコードで聞きたいほど思い入れのあるミュージシャンがいなくて。そんな中洋楽沼に落ちた。これは買うしかない。
しかし僕の住むこの田舎にレコード売ってる店とかあるのだろうか…都会に行かなきゃレコード買えないんじゃないの…と思っていた矢先にこのレコード市である。気が付いたら入って初めてのレコードを物色していた。そしてたまたま好きなバンドのレコードを見つけてしまった。これはもはや運命では。買うしかないのでは。
ところで僕は超がつくほどの人見知りだ。一人でふらふら行動するのは好きだが、知らないところに一人で入るのはとても勇気がいる。ましてや、昔ながらの個人経営の小さなお店なんて、怖すぎて普段は絶対に入れない。勢いで入ったはいいものの、どうにも店員さんが怖くて話しかけられない。
もう一つ、自分が超のつくレコード初心者で聞く設備すらまともに揃っていなかったことも話しかけづらさに拍車をかけていた。音楽ファンってなんかちょっと怖いという偏見を持っていたので「てめえみたいなミーハー野郎に売るレコードなんざねぇんだよ!」とか言われたら泣いちゃう。しかしせっかく見つけたレコードを置いて帰るのも嫌なので、勇気を振り絞って震える声で話しかけた。
「あの…僕はレコードを聞く器械もろくに持っていないズブの初心者なのですが……こんな僕でもレコードを買っていいのでしょうか?」
店員さん曰く
「こういうのは ”出会い” だから、一度逃すともう出会えないから、大事にしてね」
「あと、機材揃っても実際に聞くレコードが一枚もなかったら、さみしくない?」
たしかに!!!!!(ちょろい人間です)
店員さんめちゃくちゃ優しい方だった。ターンテーブル買うならこのメーカーがいいよっていうオススメも教えてもらったしカタログまでもらった。全然怖い方でなかった。優しかった。
ターンテーブルもこのお店で注文した。通常届くのに二か月かかるところを策を弄して一週間で用意してもらった。めちゃくちゃいい人だ…
ターンテーブルを受け取りに来た時に言われた
「これで、楽しくなりますよ」
オーディオショップの店員さん、本当に楽しくなりました。
ありがとう。
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