雪の効能
こんばんは。
昨年末に福島県へ引っ越してきて、雪国がとても近くなりました。
昔から雪が好きでしたが、大人になると鬱陶しくなるかなと思っていました。
雪かきが大変だったり、交通が麻痺したり、事故の原因にもなったり。
そして寒い。
しかし、予想に反して、大人になっても雪はいいなぁ〜と思うばかりです。
福島県は地理的には北側に位置しますが、横に長〜い県なので、私の地域はたまに積もる程度なんですよね。
降ったら降ったで溶け切らない雪が夜に凍結し、歩きづらく大変ですが、また降ることを待ち焦がれている自分がいます。
それに加え、最近スノーボードを始めたことにより、ますます雪山、雪国の美しさに心を奪われています。
晴れた日と雪の組み合わせは最高です。
白はより白く、青はより青く見える気がします。
雪が強く降る時は、雪雲ごと人里に降りてきているような景色になります。
遠くがぼやけて、視界が制限されます。
雪の降る夜はとても静かです。
雨はたくさん降れば降るほど、音が強くなっていきますが、
雪は音がしないので静かに積もっていきます。
降り積もる白い雪をずっと眺めていると、
雪が、嫌なことを隠してくれるような気がしてきます。
最近の嫌な出来事を、丸ごと白く染めて、隠してくれるような。
嫌な事からは逃れられないけれど、雪の中にいる間は、忘れさせてくれます。
雪は音を吸収する性質があるようで、雪の積もった街はとても静かになります。
その静けさも、自分の感覚に集中する手助けをしてくれます。
あまりにも音がなさすぎて、耳の奥がビーンとなる音が聞こえてきます。
情報を隠して、音も消す。
雪には「余計なことを考えさせない」という効能があるなー、と思います。
情報が多すぎる現代社会、余計な情報を制限しても、情報側から飛び込んできませんか?
雪をしばらく眺めていれば、余計なことは全て忘れさせてくれるはずです。
たくさん考えることがあって疲れた時は、ぜひ雪国へ。