「Chikirinの日記」の育て方
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
わりと淡々と描かれているかのように見える、はじめに。
ただ、二段目では定石というか、こんな私がこんな風になりました、という流れは踏んでいます。
たぶん、どうやればちきりんさんのようなブログが作れるか?というのが非常に気になって購入される方が多いと思うのですが、そこに応える内容じゃないかと思います。
本書の内容
日記の運営記
本書を読むとなるほど、たしかにChikirinの日記の運営記。
とはいえ、日々の出来事を語る、というよりもこの日記を始めたいきさつ。
ブレイクしたきっかけ。
どういう思いでこのサイトを作っているか。
など、ちきりんさんの、思考の流れがよくわかる一冊となっています。
本書でも説明されていますが、主な内容は著者の思考の動きを書いているのが、Chikirinの日記ということのようです。
何をした、何が起こったという事実を知らせているわけではない、と。
実は私は、ブログの「Chikirinの日記」はほとんど読みません。
というか読んだことがないんですね。
で、彼女が本を出版する理由は、そういった層を取り込むため、と書いてありましたが、まさに私は本を通じて彼女を知った、と言えるかもしれません。
戦略思考?
本書を読んでいくと、もともと「Chikirinの日記」は人に読ませるために書いていたわけではない、といいます。
自分が当時、何を感じたか、ということを本当の意味で日記として残していこうとした。
これが日記を書き始めたきっかけのようです。
それが次第に注目を浴びるようになって、それなりに場を整える必要が出てきて、ブログをいくつかに分けたそうです。
そういった経緯において、彼女が何を考えたかが書かれているわけですが、それがなるほどーと思わせるものなのです。
しかも、グイグイと引き込まれる。
たぶん、いかにして読ませるか?と考えているわけではないようなのですが、淡々とつづられる文章の中になぜか引きこまれていくのです。
オリジナリティ
全体を通してみて、なんとなく感じたことがあります。
それは、何物にもくみしないというか、あくまでオリジナルであるということ。
流行の手法や考え方を取り入れるわけではなく、純粋にちきりんテイストなのです。
そこに共感した人が、グイグイと引き込まれていくんじゃないかな、とふと思いました。
ある意味、不動。
この安定感には驚かされます。
最後に、本書を作ったツールがすべてかいてあります。
ワード、パワポなど、社会人ならなじみの深いツールばかり。
これだけで電子書籍ができるんだな、とちょっとやってみたくなりました。
ああ、できれば、この価格設定の根拠も聞きたかったな(笑)