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ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために(ドリー・クラーク)
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
私はベッドから飛び起きた。鋭い音が鳴り響いている。外はまだ暗い。一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなった。こんな真夜中に、いったい何が起こったのだろう?
そして、私は思い出した。時刻は午前3時半、鋭い音はセットした目覚まし時計だ。朝5時の飛行機に乗るので、間に合うようにJFK空港に行かなければならない。
スリリングな出だしですね。ストーリーに引き込んでいく初めにです。この物語の中で、「私」は忙しく働くものの、その人生に疑問を持ち始めます。そして、物事を「長期」で考える必要性を見出します。
何かを始めたとき手に入る報酬は、徐々に増えるのではない、といいます。ある瞬間に一気に増える。そこまで我慢できるかがキモなのかもしれませんね。本書ではそれを、戦略的忍耐と呼んでいます。
本書の内容
結論
本書の基本的テーマはシンプル。人は人生において、欲しいものはほぼすべて手に入る、と言います。ただし、それはすぐではない。ちゃんと計画を立て、忍耐強く、着実に進むことで、いずれ到達できるというのです。
人は目先の利益が欲しい。だから、自分のやりたい事でなくとも、安きに流れがち。しかし、不確実ではあるものの、価値のある将来の目標に向かって努力を続ける。この戦略を紹介している本です。
忙しさを抜け出す
ロングゲームをプレイするにあたってまずやるべきことは空白を作ること。いわば、断捨離ですね。ついつい忙しいことで、自己肯定感を満たしたり、深く考えずに日常の中に埋もれることが可能です。しかし、そうやって忙しさに流されているあいだは、自分の人生をコントロールできません。まずは、自分にとって一番大切な予定をいれましょう。
それは、休息の時間であったり、自分との対話の時間でもいいと思います。他人と会うより自分と向き合う時間を優先する勇気は大事じゃないでしょうか。そうして、「無駄な予定」が入らないよう監視しなくてはなりません。
自分の目標を明確に
時間の使い方を意識し始めると、自分がいかに回り道をしているかがよくわかります。そんな中で、他人の目を気にすることなく、自分本来の目標を明確にしていきます。そして新しい挑戦に20%の時間を使うという、Googleのやり方を見習うのもいいかもしれませんね。時間が出来たらやるでは、永遠にできないかもしれませんから。
そうすると、なかなか成果が出なくてイライラすることもあるかもしれません。しかし、冒頭でも話の合った通り、成果が出るには時間がかかるもの。それをじっくり耐えることもスキルの一つ。失敗を失敗としない再定義を行い、こつこつと経験を積み重ねていきましょう。
「続かない」の罠
成果が出ないと続けるのが苦しくなる
本書を読んでいて思ったことがあります。それは、「忍耐」は難しいという事。私たちは、何かを始めると、すぐにその結果を期待します。1週間、1か月、3か月、半年。それぐらい月日が過ぎていき、成果が見えないと何が起こるでしょうか。諦めてしまうのです。
しかし、実は、成功はもう少し頑張った先にあるのかもしれません。成功というものには時間がかかる。そんな前提をもって接すること、人生はそもそも長いゲームであることをあらためて認識することで、忍耐ができるようになるのではないでしょうか。
長い、という前提を知ることが大事なのかもしれませんね。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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ちなみに私はこんな本書いている人です。
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