ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに
「天才」という言葉は、今の世の中軽すぎる扱いを受けるか、重すぎる扱いを受けるかのどちらかで、中庸がないようにも思えます。本書の前書きにおいて著者は、天才というのは手の届かない遠くにあるものではなくて、自らが持つ能力を意識し、磨くことで輝き始めるといった内容につながっていきます。
とかく私たちは、「みんなと足並みをそろえる」よう教育されて、良いものを伸ばすことよりも劣ったものを一定レベルに引き上げるような意識をしがちですが、本書の考えは全く逆で伸ばすべきものを伸ばすというスタンスに立っているように思います。
本書の内容
誰もが持つ天才性
天才性というのは、選ばれし人が持つものというよりも、誰もが自分の内に秘めているもの。それは、画一的な能力というわけではなくて、夫々が持っている、人それぞれが全く違った天才性を持っているという前提に立って話は進みます。そのいわば、「種」のようなものをまずは見つけ、意識して育て、自分が持っている天才性を発揮できる場所で生きる、というのが本書のテーマと思います。
そこで初めに、天才性の見つけ方として、自分の年表を作ります。まあここまでは良くある話ですが、その年表で、自分の中に沸き起こった感情と、それによってもたらされた成果を書き出します。そしてこれらを少し抽象化して見つめることで、自分の天才性が浮き彫りになってくるといいます。その他の細かな検討順序なども含めてみてみていただくときっと参考になる部分があると思います。というのも一つの方法に限定せず、様々な角度から自分を見つめなおすというステップが入っているからです。
人間、自分のことが一番わからないといいますが、まさに自分だから見えにくい点が見えるような工夫はされているように思います。
ジーニアスファインダー
さらに本書は、巻末に所定のコードが書かれています。これをWEBサイト上で入力することで、システムによる自分の天才性発見のサポートが受けられます。具体的には、いろんな質問に答えていくことで、自分の持っている天才性が診断されるというもの。以前、ストレングス・ファインダーというのがありましたが、あれはどちらかといえばスキルに近いけど、こちらは才能に近い。そのあたりの判断は、人によりけりかもしれませんが、興味深い内容でした。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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