友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
第1章 貞節な脳(男と女)
本書にまえがきはありませんでした。
いきなり本題に入ります。
売るために・・・っていう感じじゃないのかもしれません。
また、本書は子のために書き下ろされたというより、科学コラムを編集したものらしく、全体に一貫性はありません。
タイトルにダンパー数をイメージさせる話がありますが、そこへの記述はごく一部となっています。
本書の内容
つながりの科学
本書の内容は、冒頭でもお話ししたとおり、雑誌か何かで紹介されたロビン・ダンパーさんの科学コラムを編んだもののようです。
結果として、本書全体を通して共通テーマというのはありません。
編纂に関して、ある特定のテーマに則った選択はされていたようです。
それがつながりということ。
さて、ダンパー数という言葉を聞いたことのない人でも、人のつながりの限界値は150人である、という説は耳にしたことがあるかもしれません。
じつは他の本でも結構引用されています。
ビジネス書である「FREE」だったり、最近ではかなり話題になった「サピエンス全史」においても、コミュニティの最大数として150人という言葉がパラパラ出てきます。
ということは、このダンパー数というのはそれなりに認められてはいるようです。
その根拠を知りたくて本書を買うと、ちょっとがっかりした気分になるのですが・・・
ダンパー数の根拠
人一人のつながりの限界値である150人。
その根拠を本書の中ではいくつか書かれています。
たとえば、軍隊の中隊。これがだいたい150名で構成されていること。
また、ある企業では事業拡張に際して一つの工場を大きくするのではなく、一つの工場当たりの人員数を150名までとして複数の工場に分けている。
それが、工場内のヒエラルキーを作ることなくフラットなコミュニケーションを図れる限界値ということで、実際にはそれで高い成果を出しているとか。
そんな話を中心に、人の進化とつながりに関するコラムがたくさん集められています。
雑学博士を目指すなら、なかなかに楽しい内容です。