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スピリチュアルズ 「わたし」の謎
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
はじめに わたしもあなたも、たった”8つの要素”でできている
この本では、「私は何者か?」という人類史上最大の謎に挑む。
などというと、「なにをバカなことをいっているのか?」とわらわれそうだが、これは誇大妄想の類ではない。
近年の脳科学や進化心理学、進化生物学、行動遺伝学などの急速な進歩によって脳=こころの秘密が徐々に明らかになり、いまや「新しいパラダイム」の心理学が登場しつつある。
スピリチュアルズというタイトルと、「私は何者か?」という冒頭の問いを見て、多くの人がいわゆるスピ系の本とこの本を判断した人も多いように思います。
実際に本屋さんでは、精神世界のコーナーなんかで見かけたりします。
そもそも橘玲さんという著者のこれまでの著作を知っている人はそこに違和感を感じるのでしょうが、何も疑わず勝った人も結構いらっしゃるかもしれません。
本意はわかりませんが、あえてこう言うタイトルをつけたのは、そういう誤解も狙っていたんじゃないかという気になったりはします。
実際のところは、つかみどころのない話というよりは、心理学などを中心とした論文をもとに本書は構成されていますので、ある意味、精神世界的な人間理解へのアンチテーゼなのかもしれません。
本書の内容
人間を形作る8つの要素
本書では、基本的のこの8つの要素という切り口から人間という物を説明しています。
1. 内向的vs.外向的
2. 楽観vs.悲観
3. 同調性
4. 共感力
5. 堅実性(=信頼性の有無)
6. 経験への開放性の有無(=面白いか、退屈か)
7. 外見の良し悪し
8. 知能の高低
もちろん、これらのどれが高いといいとか悪いとかいう話ではなく、それは個性。
そしてこの個性は、実は生まれ持ったものも多く、そうそう変えられるものでもないということが様々な研究から推察されるようです。
そういったところから導かれるのは、まずは自分のことを知ろう、という事。
そのうえで、自分が活かせる場所で生きよう、という提案をしています。
たとえば外向的か、内向的か
一つだけ例を挙げてみたいと思います。
人の特性を示す一つに外向性があります。外向的な人は、基本的に人と接することに喜びを感じ、そこからさまざまなインスピレーションを得ることが多いでしょう。
逆に内向的な人は、好き嫌いはともかくとして、人と接することでエネルギーを消費したりする。どちらかというとインスピレーションは自分との対話からと言えるかもしれません。
双方はまったく違う特性を持っていて、ありがちなのはその特性を違う方によせようという思いが沸き上がる場合が多いと思います。
しかし、いろいろ検討してみた結果、そのことはあまりいい結果を生まないようで、逆に内向的な人は内向的な人が活きる場所で生きようという事です。
例えばモノ作りに没頭するとか、個人でやり切れる仕事を選ぶとかいったところでしょう。
環境に自分を合わせるのではなく、環境にあった場所で生きよう。
それが本書の提案だと思うのですが、そこに至る道筋が本書のだいご味。さまざまな文献を読みこんだ過程が記されており、それらは非常にわかりやすい形で紹介されています。
その道筋をたどるように読むのが、本書の楽しみ方の一つかもしれません。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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ちなみに私はこんな本書いてる人です。
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