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意識 (〈1冊でわかる〉シリーズ)
※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です
はじめの一行
1.なぜ意識は謎なのか
ハード・プロブレム
意識とは何か。これは簡単な問いのようにも思われるが、じつはそうではない。意識はわかり切ったものであると同時に、じつに研究しにくいものでもある。いささか奇妙なことではあるが、私たちは意識そのものを使って意識を研究しなければならない。あるいは、自分の意識という私たちが研究したいと思っている当のものから、自分を切り離して距離をとらなければならない。
本書のテーマである「意識」というものがいかにつかみどころのないものかを論ずるところから始まっています。
そもそも、このようなタイトルの本に手を伸ばす時点で、「意識」の不思議に関心を持っていることは想像に難くありません。で、その意識ですが、それっていったいどこにあるのでしょうか。普通は研究対象と分離した形で私たちは様々なものを知覚しますが、意識となるともはや自分の意識のフィルターを通すことなくそれを知覚することができません。それゆえの難しさを語っているようです。
本書の内容
意識って何?
私たちは、決めて、行動する、と思っている節があります。
しかし、ある実験によると、実は行動をすべく動き出す筋肉への指令が先にあり、その後、脳で決めているといったら信じられますか?
簡単に言うと、先に動いて、その動きに合わせて脳が決定しているというのです。
この話を聞いて、即座に否定したくなる思いは湧きあがるのですが、学術界でもなじようでその実験は何かの間違いでは?という疑いがかけられたようです。
しかし何度実権をやり直しても、決定→行動ではなく、行動→決定ということが現実に起こっているようなのです。
そうすると、自然と身体が動いて、その行動を意識が追認する仕組みなのだとしたら、自由意志というのはどこにあるのでしょうか?あるいは自由意志はないのでしょうか。
私たちは何者かに操られて、動かされて、それをあたかも自分で決めているかのように感じているとしたら、なんとも不思議な人生と言わざるを得ません。
この実験においては、実はほんのわずかな時間(0.2秒)ですが、その行動を中止する猶予があるといいます。
行動を自由に制御できるわけではないけど、体が動き始めるとき、それを「止めよう」と決める自由意志は有効なようです。
自分を知る
実はこのような話一つとっても、たぶんほとんどの人が知らないことだと思います。
たとえば、人生を良くするための成功法則なども世の中にはたくさん出回っていますが、それ以前に自分たちがどういう仕組みの中で生きているのか?ということを学ぶことは大事なのかもしれません。
もしかしたら未来はほとんど決まっていて、自分達が関与できる余地は非常に少ないという説もあります。
だとしたら、その関与できる部分に精一杯の努力をすると効率がいいのかもしれません。関与できることは関与し、そうでない部分はある意味諦める。
そんな姿勢も大事なのかもしれません。
いやーーー、読書って素晴らしいですね。
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ちなみに私はこんな本書いてる人です。
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