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THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

監訳者まえがき カルチャーについてのカウンターカルチャーの書

組織とチームは異なる。組織とは、企業で言えば、その会社、もしくはある事業部門のように、資本や会計の論理でひとまとめにされている全体を指す。これに対して、チームとは「お互いの相互依存関係が日々の活動の中で認識しあえる範囲にある人びとの集団」である。
優れた組織と優れたチーム、言うまでもなく成果を出すためには両方が必要となる。パフォーマンスは組織力とチーム力の掛け算で決まる。ただし、このところの大きなトレンドとして、パフォーマンスを左右する要因が組織力からチーム力へとシフトしつつある。

THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法(ダニエル・コイル)

本書の監訳者は、あの楠木健さんです。
ちょっとオタク的な楠木さんらしいまえがきですが、学者らしく「前提」の解説から入っているのでしょうかね・・・。

本書の内容

チームが機能するということはどういうことかの簡略版?

本書を読み始めて思い出したのが、エイミー・C・エドモンドソンの「チームが機能するとはどういうことか」という本です。
このブログも取り上げてますので、関心のある方は以下からどうぞ。

チームが機能するとはどういうことか、はどちらかというと「心理的安全性」がとても重要なテーマになっていたように記憶しています。
本書は、それを間接的には述べていますが、大雑把なポイントは結構似ているような気がします。
「チームが機能~」は、その「場」の在り方について書かれているとすると、本書はリーダーの在り方という視点から書かれているかもしれません。
比較的読みやすく、面白い。
まあ全体として、ちょっと流れ的に「あれ?」と思うこともあるのですが、わかりやすいです。
しかし、目指すところは、エドモンドソンの著作と似ています。

そういう意味では、エドモンドソンの本の入門書的位置づけ、という大胆な感想を述べさせていただきたい(笑)

正しいチームのつくり方?

実は本書は、ハウトゥボン的な使い方ができる一冊だと思っています。
とくに、「チームへの帰属意識」とか、「弱さを見せる」とかいうあたりは、かなり具体的な事例が取り上げられてリーダーのふるまいとして、参考になる部分が多いと思います。
やるべき内容は、決して難しいことではありません。

やれば即座に、いいチームができるか?というとたぶん試行錯誤はあると思います。
しかし、なにをやっていいかわからない、という人にとってはかなり重要な参考書となるように思います。


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田村薫
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