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スピーチの出だしについて急場しのぎの勉強してみた @二代目社長のひとりごと
ある機会があり、なれないスピーチをすることになりました。
スピーチの中身全てを完ぺきに構成し、伝えるというのはかなり難易度が高い。そこでちょっと思いついたことがありました。それは「出だしが大事」という事です。
何かのセミナーで「2時間の映画のばあい、はじめの30分で状況説明とほとんどの登場人物が出そろい、コアな事件が始まっている」と言っていたことを思い出しました。さらには、その「30分のツカミがうまくできれば、観客は最後まで映画を見る」のだそうです。
なるほど。
で「出だし」についていろいろ調べて見ました。
まず、セールスレターの基本構文について考えて見ました。
なにしろ、読む気もない人の目を惹きつけ、次の行、次の行、と読ませ、気が付いたらポチしているという、人を動かす最強のストーリーテリングの秘密はどこにあるのか。
いろんなパターンはあれど、一般化して言うなら、
これから話すことは、あなたに関係あること、あなたが聞くべきことですよ
という事が伝わる出だしが大事だという事。
たとえば、「40歳になって急に肌の乾燥が気になりはじめたあなたへ」とか呼びかける対象を限定したり、「あなたの英語でこんな間違いをしていませんか?」と潜在的な不安を喚起したり。あ、自分に関係あるかも、と思わせると事が必要のようです。
そこにいる人がこのスピーチで解決したい課題を冒頭でしっかり言語化できると良い感じだと思います。
この辺りの参考文献は以下の書籍。
もう一つ、参考にしたのが、初めに驚きを与えるという考え方。
元ネタはこの本です。
本書の中心的な内容はまさにタイトル通り、スピーチで伝えたい事を20字にまとめよという部分ですが、スピーチの構成についてもわかりやすく解説しています。その一番初めの部分が、Bang!と表現されてますが、驚きとともに受け入れられる一行を出そう、という事です。
私なりに考えてみたところ、たとえば一般的な常識とは全く違ったアンチテーゼをぶち上げてみるとか、唐突とおもえるけど緊迫したシーンを表現するとか、衝撃的なエピソードを語るとか。
それが聴衆の方々の課題を言語化し、解決を予感させる内容だと、もう最高ですね。
どっちにしても始まりというのは大事。
心理学的には、初頭効果というやつがあります。
一方、終わり良ければ総て良し、という心理学研究の成果もあります。
ただ、スピーチにおいては、聞いてもらえない事には「終わり」を体験してもらえませんから、「始まり」一番、「終わり」が二番。
真ん中はもちろんどうでもいいというわけではないのです。
まずは聴衆者への約束を明確にし(この話を聞き終えたらこんな価値提供がなされると言ったこと)、その過程の概観を示し、具体的なステップをお伝えするという流れが一般的のようです。
……と、私なりに勉強して臨んだ某所でのスピーチ。
策士策に溺れて、なんとなんと、終了予定時刻5分前にはすべてのコンテンツを放出終了。また、そんなこと言わなきゃいいのに、「もう話すことないです」的にカミングアウトし、結局その5分は変な汗をかきながら過ごしたとさ。
実はこのようにスピーチ構成をそれなりに頑張ってつくると、タイムマネジメントが難しくなるようです。全体の流れを大事にしたいから、時間ピッタリに進めたいと思うほど、早口になって結局、かなり前倒しで終了してしまいました。
ということで、実は本書もそんな感じの構成を少し意識して書いたので、けっこう読みやすいと思いますよ。とさりげなーく(?)自著をご紹介。
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