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背筋「近畿地方のある場所について」感想


ネット連載で話題になっていた本らしいですね。


最近話題のホラー作品ということでタイトルだけ聞いていたものの中身が普通の小説の体裁ではないということを知らないまま読み始めたので本を開いた瞬間にちょっとびっくりしました。ホラーとかミステリーのジャンルで最近こういう本が流行っている気がする。掌編くらいの長さの文章をたくさん詰め込んで読者を飽きさせない工夫が「最近の本だな〜」という感じ。一方で「電車男」のような感じも覚える、なんだか不思議な本でした。


雑誌に掲載している記事っぽい感じの話だったり、手紙の文章だったり、いろんな要素を複合して一つの作品を作るアイデアはすごいですね。袋とじの中身があんな感じだと思わず、うわ〜見なきゃよかった……と若干後悔したり……オチについては賛否両論あるけど、こういう体裁の本だとまぁこうなるだろうな、という感じ。


私はどちらかというとクラシックなホラーのほうが好きなんですけど、たまにはこういうジャンルに触れるのもええかなと思いました。実際にあったような取材描写から、ミステリー・ホラーを予想し求めて読んだ人にはちょっと物足りないかも。個人的には「一番怖いのは人間です」って感じのベタなオチが好きなので、「これを読んだあなたも呪われます」的なオチはあまりピンとこないんですよね。作品が悪いとかじゃなくてただただ”Not for me”ってだけです。ホラー好きだけどお化けとか呪いを全く信じていないからかもしれん。その一方で、これを読んだ人の感想を聞いてみたいな〜と思うような一冊でもありました。


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