シビルウォー 感想(前半:ネタバレなし/後半:ネタバレあり)
予告で見たときは「分断されたアメリカをヒーローが救う?」みたいな展開かなと思っていましたが、まったく違いました!(笑)
この映画は、分断したアメリカをジャーナリストと戦場カメラマンたちが、ニューヨークからワシントンD.C.へと旅をするロードムービーのようなドキュメンタリー風作品。
各エピソードは淡々と進みますが、その一つ一つにインパクトもあり、見ているうちに今のアメリカを見ているような気持になってきました。きれいな空撮などフィクションらしい演出で、あめためて「これは映画」という事を認識する感じでした。
スパイダーマンのピーターパーカーがずっと好きだったキルステンダンストが、どこから見ても百戦錬磨の戦場カメラマンになっててすごかったです。
ここからネタバレ注意
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ネタバレ感想ランダムです。
若いジェシーが最初は全然写真撮れなかったのに、自分を助けてくれたリーがまさに撃たれるシーンを撮るようにまでなるのがすごい。
でもやっぱり、おまえ、助けてもらってなかったら死んでるぞ!という無謀さ。
兵士たちが、カメラマンたちをちゃんと保護しながら最前線まで連れて行っている。彼らは、写真を撮ってもらう事の重要性を本当にわかっている。
リーが長年の戦場カメラマンの経験で、大統領はまだホワイトハウスの中にいるって気づかなかったら兵士たちは気づいたんだろうか?
ジョエルもジェシーも撃たれたリーの事をまったく構わないで進む。防弾チョッキ着てるし血が出てないから、生きてる…のかな。生きててほしい。
兵士たちが死んだ大統領と一緒に笑顔で写真に納まってるのがなかなかえぐいし、実際そうなるんだろうなという感じ。大統領の顔映ってないのも気にしてないし。
途中に出てきた星が二つだけの星条旗がインパクトある。たった二つの州の蜂起でホワイトハウス陥落させるほどの力があるのか?
内戦なんかまったくないようなていで生活している町(でも屋上にはスナイパー)。激中でも言ってたようにトワイライトゾーンみたいだし、きっとそんな街もいくつか存在してるんだろう。トワイライトゾーンならここで止められるけど、何ごともなかったかのように次の街に進んでいるのがリアル。
戦火を花火みたいに見てる主人公たち。慣れてくるのか?見ているこちらも、つい「きれい」と思ってしまった。
たらればだけど、ジェシーが隣の車に乗り込むみたいな事をしなければ、死ぬのは友達一人ですんだんじゃない? ジェシーが捕らわれてなかったら、リーは助けにいかずサミーも死ぬことはなかったんじゃないか…と思ってしまう。
リーは生きてて欲しい…