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2022.3.20 たけのことホタルイカのトマトスープ、最初からやり直す

春ならではの食材を取り合わせた季節のスープです。トマトとたまねぎ、にんにくでスープのベースを作って、そこに茹でたたけのこと下ごしらえしたホタルイカを入れてさっと煮ました。バジルペーストを少しトッピングして混ぜながら食べます。
ホタルイカ、最近みんな食べてますよね。昔からこんなに人気だったかどうか、思い出そうとしてうまく思い出せません。SNSで広く認知された食材なのでしょうか。

この日記部分、当日に書いていることもあれば前の日に軽く下書きしておくこともあります。昨日寝る前にふと思いついたテーマがあって、スマホでばーっと書いたらかなり完成した感じになり、明日はこれでいこうと思い、そのまま寝たんですね。ところが起きてnoteを開いたら保存できてなくて、どこにも記事が見当たりませんでした。

これが仕事の原稿で締め切りギリギリ…みたいなときは泣きなくなってしまいます。でも、書いた記事がなくなってしまうことについては私はたぶんそれほど気にしないほうです。これは、以前絵を習っていたときの体験があるからです。

油絵や木炭デッサンのように、重ねていくような絵を描いていって、ある所まで描いて、進まなくなってしまうことがあるんですね。そんなときに先生に相談すると「ちょっと壊してみましょう」と言って、筆やガーゼ(木炭デッサンではガーゼを絵を消したりぼかすために使います)で画面全体をなでて絵を壊してしまうんです。その瞬間は、ああ、この部分すごくうまく描けていたのに!と思う。それなりに時間をかけて描いてきた自分の分身が壊されたのですから、ある種の痛みです。でも、その後もう一度その上に描くときは、前に描いたものの記憶があって、ずっと楽に描けます。さらに前の絵は全部消えてしまったわけではなくて、絵に厚みや奥行きを与えてくれる。

単にデッサンがうまくとれている、絵としての完成度が高いというようなことは大事ではなく、自分が何を表現したいのかを自身に問い直しつつ描くということを、先生が教えてくれていたんだなと理解したのは、かなりあとになってからでした。消えてしまうものは表面的なものであり、最初からやり直したときにもう一度立ち現れるものこそ、本当に自分が描きたいもの。画家や作家が同じモチーフを繰り返し描くことがあるのも、同じようなことかもしれません。

消えてしまったというわけではなくても、書いているものがあるところから全然進まないなと思ったときは、全部消して最初からやり直してみることをおすすめします。私も昨晩書きかけた内容、一から書き直してみることにします。

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有賀 薫
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。