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心が落ち着く、たっぷりキャベツとベーコンのスープ

私がスープ作家になるずっと前から作っている、わが家の定番スープです。決して家族から歓声があがるご馳走ではありません。でも食卓にあると落ち着く、いつもの味。
キャベツを1個買ったら1/4はこのスープで食べている、そのぐらいよく作っています。

このスープのポイントはふたつ。ひとつは野菜を炒めて水分を追い出すこと。もうひとつは酢をほんの少し使うこと。たったそれだけでみちがえるスープになります。特別な技術はいらないので、ぜひ作ってみてくださいね。

キャベツとベーコンのスープ

材料(2〜3人分)
キャベツ 1/4個
(大きなキャベツなら1/6個で)
たまねぎ 1/4個
にんにく 1片
ベーコン 50g
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ2/3
酢 小さじ1/2
胡椒 お好みの量

作り方
1
キャベツは1センチぐらいの幅に切ります。たまねぎは薄切り、ベーコンはざく切り、にんにくはつぶします。

キャベツって1/4個でも高さがあって、どう切ればいいのか悩みませんか?こうしましょう。

外、中、内と3つぐらいに分ける。くっついている芯のところに切り込みを入れればすぐ剥がれます
それをギュッとつぶすと平らになり、切りやすくなります

2
鍋にオリーブオイル、たまねぎ、にんにく、ベーコンを入れて、中弱火からスタートして、ゆっくり炒めます。

にんにくとたまねぎは最初に炒めて刺激臭を飛ばします

たまねぎが写真ぐらいまでしんなりしたら、キャベツと塩を加えてこれも炒めたいのですが、1/4個のキャベツを入れると…

もりもりで炒めにくい!

こんなときも慌てず、大さじ2杯か3杯の水を入れ、ふたをして中火で2分くらい加熱すると小さくなります。そこから炒めましょう。塩をこの段階で入れておくのは味付けだけでなく、野菜の水分を出してくれる効果もあります。

1〜2分で、キャベツがしんなりするので、
ふたをとってここから炒め始めます

水も入れてあるので、熱い水蒸気が上がります。気をつけつつ、水分を飛ばすように炒めます。カラカラになるまでやらなくてもいいのですが、ここでキャベツの持っている水分を少し追い出すことで、キャベツ独特のにおいが気にならなくなり、甘みや旨みを味わいやすくなるのです。

3
水600mlを加えて煮立て、キャベツが好みの柔らかさになるまで煮込みます。よく炒めてあれば、5分も煮れば食べられる状態にはなりますが、もう少ししっかり煮込むとキャベツが柔らかくおいしく食べられます。

コトコト煮込みましょう

仕上げに胡椒を振って、酢を小さじ1/2ほど。ほんの僅かの酢を隠し味的に入れることで、キャベツの甘さとバランスがとれ、さっぱりと飽きずに食べられるのです。

酸っぱいのが好きな人はもう少し増やしても良いです

さあこれで、できあがりです。

このスープはキャベツの切り方を細くしたり太くしたり、手でちぎったりしても変化がつきますし、ベーコンをソーセージや豚肉の薄切りに変えてもおいしいです。

ベーコンとソーセージ、ダブルの贅沢版

こういう、野菜をたっぷり摂れるスープをひとつ、ふたつ、レパートリーにしておくと、毎日の暮らしが楽になります。お試しください。

キャベツのスープのアイデアはこちらにもたくさんありますので、ご参考にどうぞ。

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有賀 薫
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。