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2022.3.6 里芋と舞茸、糸こんにゃくの豚汁、料理と音

里芋揚げ出し、舞茸ソテー、糸こんにゃくとごぼうの煮物。ここ数日のおかずの食材から豚汁に合うものを少しずつ残しておいて、ひと鍋に。豚汁の食材を一から買うのは大変でも、これなら無理なく、下ごしらえも済ませてあるので鍋に入れて煮るだけです。おいし。

昨晩は、料理のウェブメディア『アイスム』のリニューアル2周年記念に、Twitterのスペースでトークイベントに参加しました。アイスムでは『耳で楽しむおいしいスープレシピ』という連載をやらせてもらっています。

毎回私がスープを作りながら料理の音と料理を作る様子を楽しんでいただくという内容で、最近はSpotifyなどのポッドキャストでも聴けます。

料理の音って、素敵ですよね。洗う水音、まな板の上でトントンとリズミカルに食材を切る音、そして火の音鍋の音。肉や野菜、水や火…料理で扱うのは自然物ばかりなのですが、そこに人の声がかぶさると、なんとも賑やかで楽しげな音になります。レシピを利用するという目的以外にも、誰かが自分のために食事をつくってくれている気分を耳から味わってもらえたらいいなあと、これを企画したときにイメージしました。

編集を多少は入れつつも、基本的にしゃべりながらショートカットはせず作っていて、煮ている時間もずっとおしゃべりでつないでいます。
それゆえにそれほど調理時間の長いレシピは作れず、必然的に作るのもらくちんというものが多いのです。その一方で、料理の音はなるべくほしいという要望もあり、カット野菜を使うこともレンジ調理もほとんどありません。

アイスムには、料理のプロセスを楽しめる内容のものを発信したいという希望があって、そこがいいんですよね。リュウジさんのレシピトレードなんか、大好きな企画です。
最近おっ、と思ったのが料理写真家のキッチンミノルさんがはじめた『届け!お手紙!!キッチンミノルのおうちで社会科見学』というコンテンツ。子どもからのお便りに答えるべく工場見学へ行く企画で、1回目は桃屋の「ごはんですよ!」をたいへん綿密な取材と写真で見せてくれています。

最近ではSNSから出てくる道が一般的になって、セルフプロデュースもそこそこできる料理家は多いように感じます。でも私たちはやはり料理が本職。だからこそ編集やディレクターの力って大きいんですよね。少し無理めの要求を出しつつ料理家の力を引き出してくれるとありがたい。

最近更新したレシピは、菜の花とえびのあんかけスープやきそばです。ぜひ聞いてみてくださいね。



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有賀 薫
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。