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2022.2.15 サバ缶とじゃがいもとたまねぎのスープ、ロシアの川魚
ウハーという、ロシアの魚のスープがあります。それをサバ缶で作りました。
ストーブの上に水を入れた鍋をかけ、皮をむいたたまねぎ1個と、じゃがいも1個を、鍋に直接切り落とします。
ローリエと冷蔵庫でカラカラになっていたタイムの枝も入れて野菜が柔らかくなるまで煮ます。
サバ缶は今日はオイル漬けのものを使ったのですが、水煮缶でもOKです。野菜が柔らかく煮えたら、缶を開けて投入。汁は全部は入れず、1/3くらい。全部入れると魚臭くなってしまいますし、今朝は特にオイル漬けだったので減らしました。
あとは塩と胡椒で味をととのえるだけ。盛り付けてからディルをちぎって散らしました。
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『亡命ロシア料理』という、すごく面白い食のエッセイがあって、その中にウハーの話が出てきます。読むだけで香りが漂ってくるような文章です。
ウハーは「新鮮な川魚を使う」ことが鉄則。本の中のレシピでは、小さの川魚であらかじめ魚のブイヨンをとっています。具の魚には鱈や鱒や鮭。ハーブもたっぷり。ロシアの料理はハーブをよく使うのですが、きっと魚を食べる人たちだからですよね。
また「ウハーとウォッカは切っても切れない関係」だとも。「(このスープにウォッカを)出すべきかどうかという問題は、問題にすること自体犯罪であり」と書いてあり、ああ、酒好きな人たちの言い方ってほんと世界共通だなーって嬉しくなりました。
これを読むと残念なことに今朝の私のスープはウハーとは呼べなくなるのですが、脳内でこうして情報を補完して、ありあわせで作った目の前の料理を食べるのも良いものです。寒い寒いロシアの川べりで獲れた魚が跳ねているところを想像しながら。
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