2022.2.22 ニラ塩スープ、懐かしさと刷り込まれているもの
ニラ塩スープ。器の中で刻んだニラ、酒、塩、ゴマを混ぜて、ほんの少しの顆粒だし。ここにお湯をかけたインスタントスープです。何か油を入れても良いかなと思いましたが、まずはそのまま。思い立ったら1分でできて、おいしいスープになりました。味つけは味噌や醤油でもいけそうです。
昨日はおでんの話をしました。Twitterにはとうめしの写真を上げておいたら、「実家の食卓に並んだことがないのに泣きたくなるほど懐かしい」という声をいただき「懐かしさ」ということについて考えています。
たとえば色褪せて少し錆が浮いた三輪車、後ろを刈り上げたおかっぱ頭の少女なんかを見ると、私は懐かしいなと思います。これはその時代を知らない世代の人にはそれほどではないかもしれません。
でも、セピアカラーの写真やレトロな電飾や看板は、割と世代に関係なく懐かしさを覚えるのではないでしょうか。
映画『ニューシネマパラダイス』には昔の映画がたくさん出てきます。ほとんどの作品は観たことがないのにどれも懐かしい。多くの人が郷愁を覚えると思います。フィルムのカラカラという音も懐かしい。
若い人が懐かしいという言葉を使ったり、桜吹雪や里山の風景のように、日本人に共通の懐かしさというものもあることを考えると、懐かしさの感情はDNAというと大袈裟ですが、ひとつの記号のようなものとして、私たちに長い時間をかけて刷り込まれているのかなと思います。とうめしにも、何かそうした懐かしさの要素があるのでしょう。
とうめしの懐かしさは多分、おでんそのものというよりも、残った煮物感。味が染みて、ぐずぐずになったようなくすんだ煮物に、私たち日本人は懐かしさを感じるように刷り込まれているような気がします。
特に結論はないんですが、ふわっと思ったこと。
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読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。