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『プロだけが知っている小説の書き方』(森沢明夫著)を読む|1|
今後この本を使って「読書会」を行うことになりました。
順番に考えを整理していって、「読書会」で参加者さんの意見を聞きたいなと思います。
STEP1 ネタを考える: Q1 ネタがひらめきません。
A 小説のネタは、じつはあなたの周りにいくらでもある
「ほとんどの小説は、登場するキャラクターの心の上がり下がりを描くことで表現される成長物語です。」
「小説家にとっては、『不幸な出来事=取材のチャンス』だということを覚えておいて下さい」
最初のQ&Aです。
ここは私は素直に納得。ここでは親しい人に「心の上がり下がり」の経験を聞いたり、それをミックスしたり、と書かれてますが、さすがにそれはなかなかに親しい人でないと難しいので限られるかもしれません。
しかも「成長物語」という大事なワードがあるのですが、「のりこえた」「克服し、成長した」までの経験のある人がそういるとも思えません。
小説は自己啓発やメンタルコントロールの本ではないので、そのまま描くとはならない。
にもかかわらず、萌芽はやはりこういうところにある。
私は電車の中やカフェなどの人の話をつい拾ってしまいます(盗み聞き?)。
そこから膨らませて物語や人物像(キャラクター)を描くことは珍しくありません。
現実は最強のネタの宝庫。それはジャンルを問わず心掛けておいて損はないという気がします。
もう一つ。
『不幸な出来事=取材のチャンス』、これも大いに共感。
私は現実から離れないように、今も仕事はしています。
人と触れ合う。
いいことよりも嫌なことの方が割合は大きい。
でも、私は「すべてがネタ」と思って観察します。
そうすると、けっこう面白かったりします。
ネタの値打ちもないものもたくさんありますけどね。
だからほどほどに。
著者のいう「取材」。これがネタを小説の萌芽にするいちばんの姿勢だと思います。
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