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『プロだけが知っている小説の書き方』(森沢明夫著)を読む|5|
STEP1 ネタを考える: Q5 仕事が楽しいので、ネタにしたいのですが……。
A 自分の仕事は「詳しいから」ネタになる
「ぼくはよく『小説家にとってはすべての人生経験がネタ』だといっています。」
「すべてが取材」
「自分の仕事をネタにするのはもちろんあり」だが、「ただし、その仕事をネタにすべき理由は、『楽しいから』ではなく『詳しいから』」
逆に「詳しくないこと」を書くときは「取材」をする。
ここはとても共感するところですね。
私も常日頃から「すべてがネタになる」と自分に言い聞かせています。特に……自分にとってあまりありがたくない状況のあるときも、「ネタになると思えばいい」と思って我慢しているときもありますが(ただし実生活においても、そうやって客観視する訓練は大事だと思います。
「取材」と繰り返されていますが、まさにそう。
「取材」は構えてするものではなく、常日頃の日常も、たまに遭遇する非日常も「取材」する気持ちで向き合います。
心に記録し、後には紙などに記録します。
そういう蓄積はばかにならないもので、意識してというより、ひょんなところで小説のエピソードに入ってきたりしますよ。
それも書く楽しみの一つと言えるかもしれませんね。
|6|につづく
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